2010-01-07(Thu)
麻衣妖炎 第五十話
第五章 大輔がやってくる ≪京都旅行のあとで≫
京都旅行から数か月・・・・・
麻衣は卒業式後、3月末からデンマークに行くことに決めた。
留学なら多いのはオーストラリア、アメリカ、カナダと続き、資金的に余裕があれば欧州、イギリス・フランス・イタリアなどだけど、麻衣の目的は語学留学ではない。
よく言う言葉なら自分探し。 自分を修行するのを目的として場所を決めた。
デンマークで有名なのは『レゴ』 知られてないのが『ベーコン』
日本の政治家がよく言う消費税率『25%』
この税金のおかげで貧富の差が世界最小のデンマーク。
そのような国だったら危険な目にも遭いにくいだろうとOKしてくれた。
もちろん最初は親の反対に遭った。 それはそうだろう。
3か月程度ならわからなくもないが、1年以上滞在したいという。
しかも行先は月並みのオーストラリアかハワイを最初は考えていた。
父親からいい加減な気持ちで行くなら「だめだ」と言われ、真剣になって考えた。
結局のところ小さな会社でもいいから平凡に過ごし、数年たったら結婚し、子供ができてから退職したら良いと、親はどの親でも娘に対してそう思うらしい。
その気持ちもわからなくもないが、ただなんとなく『それでいいの?』と思う。
麻美にも言われた。 やるなら今。 会社務めをしてからでは出来ない。
まして結婚してからは当然こんなことはできるわけない。
そんな先のことはわからない。
わからない先をクヨクヨ悩んでいててもしょうがない。
『とにかく前に一歩』 これが麻衣が出した結論だ。
大輔にも相談した。 平凡に生きてきた私。
でも何かしてみたいという気持ちもある。
いつかは平凡に結婚し子供を産み育てたい。
母親になっておかあさんは若い頃、こんな事をしたと言いたい。
他の3人にはそれがある。 でも私にはそれがない。
その事を大輔に訴えた。
正直、大輔の浮気も気になる。 ないとは言えない。
あるとしたらこの私が原因を作ったとしか言えない状況を作ることになる。
思い悩んだ結果、もしそれで浮気をされてしまうようなら、私の存在はその程度のものでしかなかったのと思うしかないというのが結論。
とは思うもののやっぱり不安。 そんなに簡単に割り切れないもの。
後ろ髪を引かれるというのはこのことを言うのだろう。
でも、決めた。行く! 生涯をかけたたった一度だけの冒険。
外に出てどれくらい私が通用するものか?
確かめるというほどのポリシーは持ち合わせていないが、でも体当たりでチャレンジしてみる。
あと一ヶ月ちょっとすればしばしのお別れ。
大輔にはそれまでに十分愛してもらおうと決めた。
だからこそ家に呼んだのだ。 いつかは両親に紹介したい。
その前段階としてという気持ちもある。
今回は親に内緒という後ろめたさはあるものの・・・
大輔とのエッチは大好き。 長く愛してもらうのが大好き。
でも家には帰らなくちゃいけないからお泊りはない。
初めてのお泊り。
大輔にお泊りを誘う時、胸がキュンキュン鳴ったことをさっきのように覚えている。
大輔は初め戸惑った。
それもあとで考えると嬉しかった。
簡単に女の子の家に泊まる人ではやっぱり困る。
誘いながらも矛盾しているはおかしかったけど、それも正直な気持ち。
あたしがしつこく誘ったからようやくOKしてくれた。
思いっきり甘えてみようというたくらみが実践できそうだ。
京都旅行から数か月・・・・・
麻衣は卒業式後、3月末からデンマークに行くことに決めた。
留学なら多いのはオーストラリア、アメリカ、カナダと続き、資金的に余裕があれば欧州、イギリス・フランス・イタリアなどだけど、麻衣の目的は語学留学ではない。
よく言う言葉なら自分探し。 自分を修行するのを目的として場所を決めた。
デンマークで有名なのは『レゴ』 知られてないのが『ベーコン』
日本の政治家がよく言う消費税率『25%』
この税金のおかげで貧富の差が世界最小のデンマーク。
そのような国だったら危険な目にも遭いにくいだろうとOKしてくれた。
もちろん最初は親の反対に遭った。 それはそうだろう。
3か月程度ならわからなくもないが、1年以上滞在したいという。
しかも行先は月並みのオーストラリアかハワイを最初は考えていた。
父親からいい加減な気持ちで行くなら「だめだ」と言われ、真剣になって考えた。
結局のところ小さな会社でもいいから平凡に過ごし、数年たったら結婚し、子供ができてから退職したら良いと、親はどの親でも娘に対してそう思うらしい。
その気持ちもわからなくもないが、ただなんとなく『それでいいの?』と思う。
麻美にも言われた。 やるなら今。 会社務めをしてからでは出来ない。
まして結婚してからは当然こんなことはできるわけない。
そんな先のことはわからない。
わからない先をクヨクヨ悩んでいててもしょうがない。
『とにかく前に一歩』 これが麻衣が出した結論だ。
大輔にも相談した。 平凡に生きてきた私。
でも何かしてみたいという気持ちもある。
いつかは平凡に結婚し子供を産み育てたい。
母親になっておかあさんは若い頃、こんな事をしたと言いたい。
他の3人にはそれがある。 でも私にはそれがない。
その事を大輔に訴えた。
正直、大輔の浮気も気になる。 ないとは言えない。
あるとしたらこの私が原因を作ったとしか言えない状況を作ることになる。
思い悩んだ結果、もしそれで浮気をされてしまうようなら、私の存在はその程度のものでしかなかったのと思うしかないというのが結論。
とは思うもののやっぱり不安。 そんなに簡単に割り切れないもの。
後ろ髪を引かれるというのはこのことを言うのだろう。
でも、決めた。行く! 生涯をかけたたった一度だけの冒険。
外に出てどれくらい私が通用するものか?
確かめるというほどのポリシーは持ち合わせていないが、でも体当たりでチャレンジしてみる。
あと一ヶ月ちょっとすればしばしのお別れ。
大輔にはそれまでに十分愛してもらおうと決めた。
だからこそ家に呼んだのだ。 いつかは両親に紹介したい。
その前段階としてという気持ちもある。
今回は親に内緒という後ろめたさはあるものの・・・
大輔とのエッチは大好き。 長く愛してもらうのが大好き。
でも家には帰らなくちゃいけないからお泊りはない。
初めてのお泊り。
大輔にお泊りを誘う時、胸がキュンキュン鳴ったことをさっきのように覚えている。
大輔は初め戸惑った。
それもあとで考えると嬉しかった。
簡単に女の子の家に泊まる人ではやっぱり困る。
誘いながらも矛盾しているはおかしかったけど、それも正直な気持ち。
あたしがしつこく誘ったからようやくOKしてくれた。
思いっきり甘えてみようというたくらみが実践できそうだ。