2010-08-19(Thu)
巡査長 美咲 ~淫妖水魔編~ ≪第八話≫
「いやいや、失敬。 すいません、お隣はよくボーイフレンドが来られるみたいですか?」
「しょちゅうよ。 毎日というときもあるくらい。
でもね、多分特定の人はいるように思うんだけど、結構、人も代わってること多いみたいだし」
「失礼ですが、そんなにお盛んなのですか」
「盛んってなものじゃないわ、朝晩っていうときもあるくらいなのよ。
中には複数で来られることもあるみたい。 そうしたら長いの。
私も生身の女でしょう。 ホント、困るんだから・・・」
「とっかえ、ひっかえ?」
「そう、とっかえ、ひっかえ、大変なんだから」
「美咲君、わかった?」
「??? 何ですか? その“とっかえ、ひっかえ”というのは」
「まだわからんのか? しょうがないなぁ。
あのなぁ~、ボーイフレンドが毎日きてだな、入れ替わり立ち代りきて、
その、なんつーか、好きなもんで、襲われて、激しくて、切羽詰って、変な声上げて、
“いや~”だとか“しぬ~”だとか、オマケに“たすけて~”なんていう言葉を発したら、
あの声しかないだろう」
「?????」
「まだわからんのか!・・・俺も口にするのが恥ずかしいよ。 交尾だよ、こ・う・び!」
美咲の顔が見る見るうちに赤く染まり、耳たぶまで赤くなった。
「すいません、まだこいつ、新米なもので。 よくわかりました。
それで、最後にそういうような声を聞かれたのはいつ頃ですか」
「やっぱり男の刑事さんね。 話が早いわ。 で、最後に聞いたのは今日の明け方かな。
なにかいつもより激しくってね。 目が覚めちゃったの。
時計を見たら4時半くらいだったかなぁ。 しばらくの間、聞こえていたけど私も寝ちゃったから」
「朝の4時半ですね」
「そうです、明け方の」
「たまにそういうことが、あるのですか?」
「明け方だけというのは知らないわ。 こっちも寝てるしね。
夜中からずーっと続いて朝方までしている声はたまにあって知っているけど」
「そうですか、たいへん貴重なお話、ありがとうございました。
また、お聞きすることがありましたら、宜しくお願いします。 今日はどうもありがとうございした」
「そうね、こんな話、女性同士のほうがいいと思ったけど、この刑事さん、トンチンカンで」
「あっ、関西出身ですか。 僕、京都なんです」
「そうですの、私は兵庫の田舎なんです・・・」
「そうなんですか、どうもありがとうございました」
「こらぁ! お前も頭、下げんか」
「どうも、すみませんでした」美咲は深々とお辞儀をした。
「お嬢さん、可愛いお顔されてらっしゃるのに、まだご経験、ないんですか」
美咲はまたも真っ赤になり、何も言葉を発せられないでいる。
「いや、こいつ、その手の話はぜんぜんダメな奴でして、どうもすみません」
「はい、どうも失礼します」その女性はドアを閉めた。
閉めたのを確認して「おまえ、本当に経験ないのか?」小声で呟いてみた。
山科は、後頭部に強い衝撃と目から光が飛ぶのが見えた。
「いたたたたぁ・・・・」
「あんたに“お前”と言われる筋合いは、ねぇーえ!」
「しょちゅうよ。 毎日というときもあるくらい。
でもね、多分特定の人はいるように思うんだけど、結構、人も代わってること多いみたいだし」
「失礼ですが、そんなにお盛んなのですか」
「盛んってなものじゃないわ、朝晩っていうときもあるくらいなのよ。
中には複数で来られることもあるみたい。 そうしたら長いの。
私も生身の女でしょう。 ホント、困るんだから・・・」
「とっかえ、ひっかえ?」
「そう、とっかえ、ひっかえ、大変なんだから」
「美咲君、わかった?」
「??? 何ですか? その“とっかえ、ひっかえ”というのは」
「まだわからんのか? しょうがないなぁ。
あのなぁ~、ボーイフレンドが毎日きてだな、入れ替わり立ち代りきて、
その、なんつーか、好きなもんで、襲われて、激しくて、切羽詰って、変な声上げて、
“いや~”だとか“しぬ~”だとか、オマケに“たすけて~”なんていう言葉を発したら、
あの声しかないだろう」
「?????」
「まだわからんのか!・・・俺も口にするのが恥ずかしいよ。 交尾だよ、こ・う・び!」
美咲の顔が見る見るうちに赤く染まり、耳たぶまで赤くなった。
「すいません、まだこいつ、新米なもので。 よくわかりました。
それで、最後にそういうような声を聞かれたのはいつ頃ですか」
「やっぱり男の刑事さんね。 話が早いわ。 で、最後に聞いたのは今日の明け方かな。
なにかいつもより激しくってね。 目が覚めちゃったの。
時計を見たら4時半くらいだったかなぁ。 しばらくの間、聞こえていたけど私も寝ちゃったから」
「朝の4時半ですね」
「そうです、明け方の」
「たまにそういうことが、あるのですか?」
「明け方だけというのは知らないわ。 こっちも寝てるしね。
夜中からずーっと続いて朝方までしている声はたまにあって知っているけど」
「そうですか、たいへん貴重なお話、ありがとうございました。
また、お聞きすることがありましたら、宜しくお願いします。 今日はどうもありがとうございした」
「そうね、こんな話、女性同士のほうがいいと思ったけど、この刑事さん、トンチンカンで」
「あっ、関西出身ですか。 僕、京都なんです」
「そうですの、私は兵庫の田舎なんです・・・」
「そうなんですか、どうもありがとうございました」
「こらぁ! お前も頭、下げんか」
「どうも、すみませんでした」美咲は深々とお辞儀をした。
「お嬢さん、可愛いお顔されてらっしゃるのに、まだご経験、ないんですか」
美咲はまたも真っ赤になり、何も言葉を発せられないでいる。
「いや、こいつ、その手の話はぜんぜんダメな奴でして、どうもすみません」
「はい、どうも失礼します」その女性はドアを閉めた。
閉めたのを確認して「おまえ、本当に経験ないのか?」小声で呟いてみた。
山科は、後頭部に強い衝撃と目から光が飛ぶのが見えた。
「いたたたたぁ・・・・」
「あんたに“お前”と言われる筋合いは、ねぇーえ!」