2010-09-28(Tue)
巡査長 美咲 ~淫妖水魔編~ ≪第二十五話≫
会議には本庁から管理官を含む3名、科捜研から1名、各署から3名で合計9名、
高輪署からは渡辺課長、岸上代理、山科係長と美咲が出席した。
会議の主旨は新たな急性脱水症状の女性が発見された時、
ボーイフレンドが小さな少女を室内で目撃、
男性の姿を見るや否や外に飛び出していった行動から、
その少女がなんらかの関与が濃厚だと判断される。
被害者の女性はかろうじて一命を取り留め、現在警察病院の集中治療室で治療中。
現在、昏睡状態中が続き、職務質問は不可能。
目撃者の男性から似顔絵が作成され捜査員に配布されたが、
少女という事もあり能面な顔つきで特にこれといった特徴はなかった。
ただベッドに残された頭髪から、
以前死亡された部屋に残された頭髪の一部とDNAの合致がみられ、連続した何らかの関与が認められる。
よって目撃情報をもとに、今後少女の行方を捜査する方向性で会議は終了した。
「なによこれ、こんな女の子っていくらでもいるじゃない。 捜査しろって無理じゃない」
似顔絵を見ながら美咲はつぶやいた。
「美咲ちゃん、まだマスコミ気付かれてないし、普段の捜査の中から見ていくしかないだろう。
ゆっくりやればいいから」
「そうは言われてもねぇ、小さな子だったら声もかけづらいし」
「そうだよな、美咲ちゃんは女だからいいけど、
僕なんか男が見知らぬ小さな子に声かけたら変質者に思われちゃうよ」
「そうね、見かけもね」
「・・・、どういう意味?」
「そのまんま」
「うるせー」
高輪署捜査一課6係ではこの事件についての個別会議がもたれた。
事件の概要は、亡くなられたのはすべて一人暮らしの若い女性で、
死亡原因とされる急性脱水症から関係する室内の条件はバラバラでこれという特徴はなし。
死亡時は就寝中とみられ、死後は総てが全裸。
共通する女性の特徴は20~30代で一人暮らし、
異性との交遊関係が広く一人目はAV出演者、二人目は毎晩男性が訪れ、
三人目に至っては317人の性交渉記録。
現在集中治療室にいる四人目は、複数ながらわずかの特定ボーイフレンドと性交渉が盛ん。
いずれも異性交遊が盛んな女性ばかりだった。
「真辺さんは女性の立場からどう思う?」
「私は目撃された女の子が、何かのキーワードを持った行動による犯行と思います」
「それでもねぇ、だからって急に脱水症状になるか?」
「それがわからないところです」
「そりゃ、そうなんだけど、第一、体の水分って小水以外、そんなに出ないだろう」
「それは科捜研の資料によると・・・」岸上代理の言葉が止まった。
捜査6係のひとりを除いて状況を理解できるが、
それはあまりにも口に出して会議中に言える言葉ではなかった。
「美咲ちゃん、ちょっと悪いが全員のお茶を入れてくれないか」渡辺課長
「あっ、ハイ、わかりました」そう言って美咲は席を立つ。
真辺「課長、あからさまですよ」
「いや、そうなんだけど、でもこの場合・・・」
続きを岸上が受け取った
「いや、時間がない。 要は女性の局部からそんなに大量の溶液を排出させる、
もしくは摂取することは可能かどうか。 可能なら少女の犯行が強まる」
高輪署からは渡辺課長、岸上代理、山科係長と美咲が出席した。
会議の主旨は新たな急性脱水症状の女性が発見された時、
ボーイフレンドが小さな少女を室内で目撃、
男性の姿を見るや否や外に飛び出していった行動から、
その少女がなんらかの関与が濃厚だと判断される。
被害者の女性はかろうじて一命を取り留め、現在警察病院の集中治療室で治療中。
現在、昏睡状態中が続き、職務質問は不可能。
目撃者の男性から似顔絵が作成され捜査員に配布されたが、
少女という事もあり能面な顔つきで特にこれといった特徴はなかった。
ただベッドに残された頭髪から、
以前死亡された部屋に残された頭髪の一部とDNAの合致がみられ、連続した何らかの関与が認められる。
よって目撃情報をもとに、今後少女の行方を捜査する方向性で会議は終了した。
「なによこれ、こんな女の子っていくらでもいるじゃない。 捜査しろって無理じゃない」
似顔絵を見ながら美咲はつぶやいた。
「美咲ちゃん、まだマスコミ気付かれてないし、普段の捜査の中から見ていくしかないだろう。
ゆっくりやればいいから」
「そうは言われてもねぇ、小さな子だったら声もかけづらいし」
「そうだよな、美咲ちゃんは女だからいいけど、
僕なんか男が見知らぬ小さな子に声かけたら変質者に思われちゃうよ」
「そうね、見かけもね」
「・・・、どういう意味?」
「そのまんま」
「うるせー」
高輪署捜査一課6係ではこの事件についての個別会議がもたれた。
事件の概要は、亡くなられたのはすべて一人暮らしの若い女性で、
死亡原因とされる急性脱水症から関係する室内の条件はバラバラでこれという特徴はなし。
死亡時は就寝中とみられ、死後は総てが全裸。
共通する女性の特徴は20~30代で一人暮らし、
異性との交遊関係が広く一人目はAV出演者、二人目は毎晩男性が訪れ、
三人目に至っては317人の性交渉記録。
現在集中治療室にいる四人目は、複数ながらわずかの特定ボーイフレンドと性交渉が盛ん。
いずれも異性交遊が盛んな女性ばかりだった。
「真辺さんは女性の立場からどう思う?」
「私は目撃された女の子が、何かのキーワードを持った行動による犯行と思います」
「それでもねぇ、だからって急に脱水症状になるか?」
「それがわからないところです」
「そりゃ、そうなんだけど、第一、体の水分って小水以外、そんなに出ないだろう」
「それは科捜研の資料によると・・・」岸上代理の言葉が止まった。
捜査6係のひとりを除いて状況を理解できるが、
それはあまりにも口に出して会議中に言える言葉ではなかった。
「美咲ちゃん、ちょっと悪いが全員のお茶を入れてくれないか」渡辺課長
「あっ、ハイ、わかりました」そう言って美咲は席を立つ。
真辺「課長、あからさまですよ」
「いや、そうなんだけど、でもこの場合・・・」
続きを岸上が受け取った
「いや、時間がない。 要は女性の局部からそんなに大量の溶液を排出させる、
もしくは摂取することは可能かどうか。 可能なら少女の犯行が強まる」