2010-12-25(Sat)
ボクの幼なじみ(中学生編)35
≪ 第四章 瑠衣ねぇ ≫
それからというもの奈美と出来ると思って毎日を過ごしていましたが、
奈美とはなかなか会えず、きっかけがつかめません。
いきなり家に行って「やらせろ」なんていうのは無理だし、
かと言って向こうから来るのを待ってもいつのことになるやら・・・
それならと思い、夜、わき道でバットの素振り練習です。
17話でお伝えしたベスト16を目指しての大会は、
結局接戦の中、1点差で負けてしまいました。
それよりも大きな大会、夏の大会も近いし、
中学生憧れの全国大会『Gカップ』(巨乳ではない((笑)))
関西勢からするとちょっと気になるGが冠する全国大会が中学野球の頂点でした。
その予選が一ヶ月後に迫っています。
うちのチームは今年粒ぞろい。
先述の大会では負けてしまいましたが、いい線はいけてると思います。
ボクの出塁率にも期待がかかる中、ちょっい自分自身いい気になって燃えていました。
だから外での素振り練習です。
そうすればひょっとしたら偶然、奈美に会えるかもしれません。
そんなことを考えてましたが、偶然とは・・・ホントに偶然しかなく・・・全然会えません・・・
まぁ続けることが良い事、練習にもなるって毎日バットを振り続けました。
そんなある日、一台の自転車が近づいて来た時のことです。
バットを振ってると危ないので人が近づいたら素振りを止め、
握りを確かめたり休憩をとったりしていました。
その時もバットの握りを確かめるのにうつむいていたところ、
「あおい、くん?」
自転車が止まりボクを呼んだのです。
えっと思って顔を上げると可愛らしい女の子が自転車を止めてこちらを見ています。
『ええっ~~』と思いながらその女の子を見ましたが、誰だかわかりません。
「青井君でしょ」
目を凝らして見ると、年のころは同じ中学生、超ロングヘヤーにスレンダーボディ、
小顔で可愛らしい笑顔を見せる女の子。
でもこんな可愛い女性の知り合いはいません。
沈黙の時間が流れましたが、
「ああっ~、わかんないんだ」とその女の子に言われてしまいました。
ボクの頭の中はツンツン、ヤベェー。
その女の子は自転車から降りるとボクのそばで止め、
前かごにあるカバンからガサガサゴソゴソ、
なにやら物を探しているようです。
ボクはドキドキしながら必死に考えてました。
クラスにこんな綺麗な女子はいないし、
かといって他のクラスとかは、まったくもってわかりません。
でも明らかに相手はボクの事を知ってて、誰だ誰だと考えるのですがさっぱりわからず。
ボクのすぐ目の前にいるその女の子から発するオーラみたいな空気が流れてきた時
『ああこの空気、以前吸った事がある』と思った瞬間、お目当ての物があったのか、
顔を上げてニッコリボクに微笑むと、長いロングヘヤーをバサッとかき揚げ、
今時流行らない黒ぶちの眼鏡をかけました。
それからというもの奈美と出来ると思って毎日を過ごしていましたが、
奈美とはなかなか会えず、きっかけがつかめません。
いきなり家に行って「やらせろ」なんていうのは無理だし、
かと言って向こうから来るのを待ってもいつのことになるやら・・・
それならと思い、夜、わき道でバットの素振り練習です。
17話でお伝えしたベスト16を目指しての大会は、
結局接戦の中、1点差で負けてしまいました。
それよりも大きな大会、夏の大会も近いし、
中学生憧れの全国大会『Gカップ』(巨乳ではない((笑)))
関西勢からするとちょっと気になるGが冠する全国大会が中学野球の頂点でした。
その予選が一ヶ月後に迫っています。
うちのチームは今年粒ぞろい。
先述の大会では負けてしまいましたが、いい線はいけてると思います。
ボクの出塁率にも期待がかかる中、ちょっい自分自身いい気になって燃えていました。
だから外での素振り練習です。
そうすればひょっとしたら偶然、奈美に会えるかもしれません。
そんなことを考えてましたが、偶然とは・・・ホントに偶然しかなく・・・全然会えません・・・
まぁ続けることが良い事、練習にもなるって毎日バットを振り続けました。
そんなある日、一台の自転車が近づいて来た時のことです。
バットを振ってると危ないので人が近づいたら素振りを止め、
握りを確かめたり休憩をとったりしていました。
その時もバットの握りを確かめるのにうつむいていたところ、
「あおい、くん?」
自転車が止まりボクを呼んだのです。
えっと思って顔を上げると可愛らしい女の子が自転車を止めてこちらを見ています。
『ええっ~~』と思いながらその女の子を見ましたが、誰だかわかりません。
「青井君でしょ」
目を凝らして見ると、年のころは同じ中学生、超ロングヘヤーにスレンダーボディ、
小顔で可愛らしい笑顔を見せる女の子。
でもこんな可愛い女性の知り合いはいません。
沈黙の時間が流れましたが、
「ああっ~、わかんないんだ」とその女の子に言われてしまいました。
ボクの頭の中はツンツン、ヤベェー。
その女の子は自転車から降りるとボクのそばで止め、
前かごにあるカバンからガサガサゴソゴソ、
なにやら物を探しているようです。
ボクはドキドキしながら必死に考えてました。
クラスにこんな綺麗な女子はいないし、
かといって他のクラスとかは、まったくもってわかりません。
でも明らかに相手はボクの事を知ってて、誰だ誰だと考えるのですがさっぱりわからず。
ボクのすぐ目の前にいるその女の子から発するオーラみたいな空気が流れてきた時
『ああこの空気、以前吸った事がある』と思った瞬間、お目当ての物があったのか、
顔を上げてニッコリボクに微笑むと、長いロングヘヤーをバサッとかき揚げ、
今時流行らない黒ぶちの眼鏡をかけました。