2010-12-28(Tue)
ボクの幼なじみ(中学生編)36
「ええっ? 黒木さん?」
「やっぱり、わかんなかったんだ」
「ご、ごめん」
緊張の極みです。 相手は生徒会、風紀委員長でした。
「いいんですよ。 いつもメガネばっかり掛けてるからわかんなかったんでしょ」
「うっ、うん」なんとなくホッとしました。
「練習熱心ね」
「うん・・・、まぁ、大会も近いし」
「そう。 青井君の家は近所?」
「うん、そこの角」
「へぇ~、青井君ち、お酒屋さんなんだ」
「うん、そう」
「委員長は?」緊張の極み、名前で呼ばず敬称で呼びました。
「あっ、あたしはピアノの帰り」
「そうなん、ピアノの帰り」なんか言葉がしどろもどろ。
「今日はいつもと帰り道じゃなくって、ちょっと駅前に用事があったから、こっちに来たの」
「そうなんだ」気の効いた会話をしたかったのですが、良い言葉が出てきません。
「青井君は毎日こうやって練習してるの」
「うっ、うん。 まぁ」
「いつもこの時間?」
「まぁだいたい。 もうそろそろ終わろうかと思って」
「私も今日は遅くなったんだ。 その遅くなったついでのより道」
エヘッとした表情に舌をペロッと出しました。
その笑顔がなんとも可愛い。
そんな顔を見せた同級生の女の子は初めてです
ちょっとドキッとしたボクですが、なるべく平然とした顔をするよう気をつけました。
「あたし、毎週火曜がピアノの日なんだ。 じゃぁまたね」
「うっ、うん。 じゃぁまた」
黒木さんは自転車に乗ると、
「これからは委員長じゃなくって、名前で呼んでね」と言い残し颯爽と自転車が遠ざかりました。
ボクは後ろ姿を見送くり、Gパン姿の黒木さんはかっこよく、
初めて見る素顔にドキドキしたなぁ~って考えていました。
次の日、朝学校の校門の前に立っている風紀委員たちの中から「おはよう」と声をかけてくる女子がいました。
いつもの黒ぶちメガネをかけている黒木さんです。
うちの学校は風紀がうるさくって、
毎日交代交代に各クラスの風紀委員が校門の前に立って服装チェックが入ります。
その当番なのか同じクラスの黒木さんが声をかけてくれました。
思わずボクも「おはよう」と返事したのですが、
男のボクが女子の風紀委員長に挨拶するのはめずらしく、
みんなが「オッと」と思ったのか、浮いた存在に注目を買ってしまいました。
「やっぱり、わかんなかったんだ」
「ご、ごめん」
緊張の極みです。 相手は生徒会、風紀委員長でした。
「いいんですよ。 いつもメガネばっかり掛けてるからわかんなかったんでしょ」
「うっ、うん」なんとなくホッとしました。
「練習熱心ね」
「うん・・・、まぁ、大会も近いし」
「そう。 青井君の家は近所?」
「うん、そこの角」
「へぇ~、青井君ち、お酒屋さんなんだ」
「うん、そう」
「委員長は?」緊張の極み、名前で呼ばず敬称で呼びました。
「あっ、あたしはピアノの帰り」
「そうなん、ピアノの帰り」なんか言葉がしどろもどろ。
「今日はいつもと帰り道じゃなくって、ちょっと駅前に用事があったから、こっちに来たの」
「そうなんだ」気の効いた会話をしたかったのですが、良い言葉が出てきません。
「青井君は毎日こうやって練習してるの」
「うっ、うん。 まぁ」
「いつもこの時間?」
「まぁだいたい。 もうそろそろ終わろうかと思って」
「私も今日は遅くなったんだ。 その遅くなったついでのより道」
エヘッとした表情に舌をペロッと出しました。
その笑顔がなんとも可愛い。
そんな顔を見せた同級生の女の子は初めてです
ちょっとドキッとしたボクですが、なるべく平然とした顔をするよう気をつけました。
「あたし、毎週火曜がピアノの日なんだ。 じゃぁまたね」
「うっ、うん。 じゃぁまた」
黒木さんは自転車に乗ると、
「これからは委員長じゃなくって、名前で呼んでね」と言い残し颯爽と自転車が遠ざかりました。
ボクは後ろ姿を見送くり、Gパン姿の黒木さんはかっこよく、
初めて見る素顔にドキドキしたなぁ~って考えていました。
次の日、朝学校の校門の前に立っている風紀委員たちの中から「おはよう」と声をかけてくる女子がいました。
いつもの黒ぶちメガネをかけている黒木さんです。
うちの学校は風紀がうるさくって、
毎日交代交代に各クラスの風紀委員が校門の前に立って服装チェックが入ります。
その当番なのか同じクラスの黒木さんが声をかけてくれました。
思わずボクも「おはよう」と返事したのですが、
男のボクが女子の風紀委員長に挨拶するのはめずらしく、
みんなが「オッと」と思ったのか、浮いた存在に注目を買ってしまいました。