2011-07-05(Tue)
ボクの幼なじみ(中学生編)117
二学期の始業式、上から下まで大騒ぎの大事件が勃発しました。
って、そんなたいそうな話やないんですけど、
始業式全体朝礼でその事件と言っていいほどの衝撃が全校生徒に響きわたったのです。
校長先生のお話が終わった後、生徒会を代表して黒木さんが壇上に立ちました。
なんせ生徒会長より偉い首席だから?
ボクにとっていつも見慣れた黒木さんが壇上に立ったのですが、周りはざわつきました。
ざわざわざわ・・・
「あれ、誰?」 「知らんやん、初めて見る」
「あんな可愛い子、うちにおったか」
「いうても、うちの学校におらんかったらあそこに立たへんやろ」
「転校生、ちゃうんか?」
「転校生がいきなり生徒会に入らへんやろ」
「なら、いったい誰やねん」
「知らんて」
「綺麗な顔立ちやけど、あの長い黒髪・・・は・・・」
「コホッ、・・・、○○中学の皆さん、長かった夏休みが終わり・・・」
ざわざわざわ・・・
「コホッン! みなさん、お静かに願います」
ざわざわざわ・・・
「生徒会、風紀委員長の黒木です」
さすが空気を読み取ったのか、自分で自分の名前を言いました。
「ええぇー」
1人1人は小声なのでしょうが、ほとんどの生徒が発したため、全体にどよめきが湧きあがったのです。
思わず 「おかしいですか?」 黒木さんは尋ねると、
「メガネ、ないやん」 誰かの声が聞こえました。
そうなんです、黒木さんは黒木さんのトレードマーク、黒ぶちセルロイドメガネを外して壇上に立ったんです。
「一年生は中学生活で初めての夏休み・・・、二年生は・・・、三年生は中学生活の最後の夏休み・・・、
これから体育祭、文化祭と続き・・・、私たちは勉学にいそしみ正しい中学生活を送りましょう。 以上、生徒会からでした」
パチ、パチ、パチパチ、パチパチパチパチ、なんと拍手が起こりました。
こんなことは初めてです。
だいたい終業式、始業式の挨拶なんて『早よぉー終われ』みたいなもんで誰も話を聞かないのが普通です。
拍手なんか起こりえるはずがありません。
ボクも学校生活、小学生からこの先高校になってもそんなことは一度も起こりませんでした。
教室に入り1限目が終わると 「ああ、青井、野球部顧問の先生がお呼びや、職員室に来るように」
職員室呼び出しがかかりました。
ドキッ、たいへんな事になりそうな予感。
チラッと黒木さんを見たら黒木さんもボクの方を見ていました。
目と目が逢った瞬間、アイコンタクトしたように思います。
「今からですか」
「ああ、直ぐ来いっておっしゃっていた」
「わかりました」
職員室呼び出しとは、何か悪い事をした感じ。
顧問の先生のところに行くと、進路指導室が空いているからそっちに行こうと言われました。
ますます犯罪者気分。
って、そんなたいそうな話やないんですけど、
始業式全体朝礼でその事件と言っていいほどの衝撃が全校生徒に響きわたったのです。
校長先生のお話が終わった後、生徒会を代表して黒木さんが壇上に立ちました。
なんせ生徒会長より偉い首席だから?
ボクにとっていつも見慣れた黒木さんが壇上に立ったのですが、周りはざわつきました。
ざわざわざわ・・・
「あれ、誰?」 「知らんやん、初めて見る」
「あんな可愛い子、うちにおったか」
「いうても、うちの学校におらんかったらあそこに立たへんやろ」
「転校生、ちゃうんか?」
「転校生がいきなり生徒会に入らへんやろ」
「なら、いったい誰やねん」
「知らんて」
「綺麗な顔立ちやけど、あの長い黒髪・・・は・・・」
「コホッ、・・・、○○中学の皆さん、長かった夏休みが終わり・・・」
ざわざわざわ・・・
「コホッン! みなさん、お静かに願います」
ざわざわざわ・・・
「生徒会、風紀委員長の黒木です」
さすが空気を読み取ったのか、自分で自分の名前を言いました。
「ええぇー」
1人1人は小声なのでしょうが、ほとんどの生徒が発したため、全体にどよめきが湧きあがったのです。
思わず 「おかしいですか?」 黒木さんは尋ねると、
「メガネ、ないやん」 誰かの声が聞こえました。
そうなんです、黒木さんは黒木さんのトレードマーク、黒ぶちセルロイドメガネを外して壇上に立ったんです。
「一年生は中学生活で初めての夏休み・・・、二年生は・・・、三年生は中学生活の最後の夏休み・・・、
これから体育祭、文化祭と続き・・・、私たちは勉学にいそしみ正しい中学生活を送りましょう。 以上、生徒会からでした」
パチ、パチ、パチパチ、パチパチパチパチ、なんと拍手が起こりました。
こんなことは初めてです。
だいたい終業式、始業式の挨拶なんて『早よぉー終われ』みたいなもんで誰も話を聞かないのが普通です。
拍手なんか起こりえるはずがありません。
ボクも学校生活、小学生からこの先高校になってもそんなことは一度も起こりませんでした。
教室に入り1限目が終わると 「ああ、青井、野球部顧問の先生がお呼びや、職員室に来るように」
職員室呼び出しがかかりました。
ドキッ、たいへんな事になりそうな予感。
チラッと黒木さんを見たら黒木さんもボクの方を見ていました。
目と目が逢った瞬間、アイコンタクトしたように思います。
「今からですか」
「ああ、直ぐ来いっておっしゃっていた」
「わかりました」
職員室呼び出しとは、何か悪い事をした感じ。
顧問の先生のところに行くと、進路指導室が空いているからそっちに行こうと言われました。
ますます犯罪者気分。