2011-07-07(Thu)
ボクの幼なじみ(中学生編)118
質問はいきなり直球勝負でした。
「青井、黒木さんとは何かあったんか」
「いえ、別に、そのぉ・・・」
「つきおうてんのか」
「いえ、付き合ってると言うことは・・・」
「なんか駅前のドーナツ屋でお前ら二人見たゆうてたで」
「はぁ、お話はしたことあるぐらいで付き合っていません」
「なんや、まだ付き合ってないんか」
「はい、そう言うほどの事はありません」
「はははっ、そんなかしこまらんでええ、お前らは若いんや、ドンとぶつかったらええ。
人の恋路にあれこれ言うほど俺も野暮やない」
「はぁー、ありがとうございます」
先生はグッと近寄り小声で「しかしや、今は受験や、ある意味一生を左右する時期や」
「はい、そのことはよくわかっています」
「なら、ええ」
「先生、授業が・・・」
業間の休み時間は10分しかありません。
「ああ、2限目の先生にはちゃんと言ってある。 欠席扱いにならんから心配すな」
「はぁー」
「それよりな、話の本番はここからや」
「えっ?」
「実はな、この間の大会で西一(さいいち)と聡彩(そうさい)がお前の事、打診してきた」
キターッ、スカウト話。
「ええっ、ほんまですか、西一と聡彩ですか」
「ああ、ほんまや」
西一とは文武両立、上には西大があり西西社館と言われる私大の名門校。
西大はオリンピック男子フィギュアスケートの金メダリストも輩出したほど
スポーツにも力を入れている大学で、その下にあるのが西大第一高。
野球部も甲子園出場を果たしている超名門だ。
聡彩はこの間お話した黒木さんも目指している進学校。
「一度、ご両親連れて学校に来なさい。 その時詳しい条件を話したるから」
「あっ、はい。 わかりました」
「でや、ここだけの話や、どっちがええ」
「んんん・・・」悩んだふりをしました。
西一は歴史ある伝統校、数々の歴史があってそれなり全国から受験生がやってくる。
聡彩も元々歴史はあるけど近年女子高から共学に変わり、その意味では歴史は新しい。
それより・・・なにより・・・絶対に・・・黒木さんとの話が・・・
同じ学校に行きたいと言っても公立の桜庭は100%逆立ちしたって絶対無理。
可能性があるとすれば聡彩しかない。
「どや?」
「聡彩かも・・・」
「なんでや」
「西一やったら甲子園に出れるかもしれへんけど、全国から強者が集まって来るし、
その中でレギュラー取るのは難しい」
「そんなことあれへん、行けるかもしれんぞ。 どや、プロになる気はないんか」
「先生には目にかけてもらって、育立てもらったけどそんなに実力がないのは自分でよくわかっています。
ましてプロなんか・・・」
「そっかぁ~、プロはないんか」
「そんなことまで考えていません」
「で、聡彩か」
「あっ、はい」
「他にも理由があるやろ」
「えっ、なんでですか」
「よぉ~考えてみ。 あるんちゃうか」
なにかニタニタしながら言い寄ってきます。
「青井、黒木さんとは何かあったんか」
「いえ、別に、そのぉ・・・」
「つきおうてんのか」
「いえ、付き合ってると言うことは・・・」
「なんか駅前のドーナツ屋でお前ら二人見たゆうてたで」
「はぁ、お話はしたことあるぐらいで付き合っていません」
「なんや、まだ付き合ってないんか」
「はい、そう言うほどの事はありません」
「はははっ、そんなかしこまらんでええ、お前らは若いんや、ドンとぶつかったらええ。
人の恋路にあれこれ言うほど俺も野暮やない」
「はぁー、ありがとうございます」
先生はグッと近寄り小声で「しかしや、今は受験や、ある意味一生を左右する時期や」
「はい、そのことはよくわかっています」
「なら、ええ」
「先生、授業が・・・」
業間の休み時間は10分しかありません。
「ああ、2限目の先生にはちゃんと言ってある。 欠席扱いにならんから心配すな」
「はぁー」
「それよりな、話の本番はここからや」
「えっ?」
「実はな、この間の大会で西一(さいいち)と聡彩(そうさい)がお前の事、打診してきた」
キターッ、スカウト話。
「ええっ、ほんまですか、西一と聡彩ですか」
「ああ、ほんまや」
西一とは文武両立、上には西大があり西西社館と言われる私大の名門校。
西大はオリンピック男子フィギュアスケートの金メダリストも輩出したほど
スポーツにも力を入れている大学で、その下にあるのが西大第一高。
野球部も甲子園出場を果たしている超名門だ。
聡彩はこの間お話した黒木さんも目指している進学校。
「一度、ご両親連れて学校に来なさい。 その時詳しい条件を話したるから」
「あっ、はい。 わかりました」
「でや、ここだけの話や、どっちがええ」
「んんん・・・」悩んだふりをしました。
西一は歴史ある伝統校、数々の歴史があってそれなり全国から受験生がやってくる。
聡彩も元々歴史はあるけど近年女子高から共学に変わり、その意味では歴史は新しい。
それより・・・なにより・・・絶対に・・・黒木さんとの話が・・・
同じ学校に行きたいと言っても公立の桜庭は100%逆立ちしたって絶対無理。
可能性があるとすれば聡彩しかない。
「どや?」
「聡彩かも・・・」
「なんでや」
「西一やったら甲子園に出れるかもしれへんけど、全国から強者が集まって来るし、
その中でレギュラー取るのは難しい」
「そんなことあれへん、行けるかもしれんぞ。 どや、プロになる気はないんか」
「先生には目にかけてもらって、育立てもらったけどそんなに実力がないのは自分でよくわかっています。
ましてプロなんか・・・」
「そっかぁ~、プロはないんか」
「そんなことまで考えていません」
「で、聡彩か」
「あっ、はい」
「他にも理由があるやろ」
「えっ、なんでですか」
「よぉ~考えてみ。 あるんちゃうか」
なにかニタニタしながら言い寄ってきます。