2011-07-09(Sat)
ボクの幼なじみ(中学生編)119
他に理由と言うか、さっきのは急いで考えた取って付けた理由。
本当の理由は黒木さん以外、考えられません。
「『くっ』るしいのぉ~、受験生とは」
???
「『ろっ』~かは走ったらあかんで」
「先生、・・・」
「わかったか」
「わかりますて」
「まっ、俺も馬に蹴られように気をつけるわ。 ちょっと担任の先生から聞いたもんでな。
よっしゃわかった、両親連れといで」
「はい、わかりました」
「それとや」
「まだあるんですか、先生」
「ああ、もうちょっとだけな」
「なんですか」 黒木さんとの仲をちょっと突かれたのに嫌な感じがしていました。
「最初の話、黒木さんや」
「・・・」
「実はな、校長や教頭が偉い気にしとる」
ドキッ! そんなところまで。
「ほんまやったら二人呼んで話を聞くところやけど、そんなことしたら他の生徒の目がある」
そりゃそうや。
「で、お前に聞く。 実際はどうなんや」
「実際もなにも、ボクらまだ付き合ってないし」
「オレは恋愛は自由やと思とる。 さっきもゆうた、若いねんからガンガンいったらええ、俺もそやった」
なんや先生ののろけ話か?
「でもな、今は受験時期や。 ここは大切にせなあかん」
「それはわかってます」
「進路の話もしたんやろ」
まんまと先生の罠にハマったのを覚りました。
今更ここで話していませんとは言えません。
「せんせ、汚い」
「なにが汚いんや。 わしはトイレ行ったらちゃんと手洗うぞ」
いつもなら怒るところですが、今の俺は舞い上がって怒る気にもなれない。
「どや、チューぐらいしたか」
「せんせ、イヤラシイ」
「なんや、まだしてへんのかいな」
かまかけに、きとると思た。
「先生、ボクらまだ中学生ですよ」 よく言えるわと自分で思た。
「なんやー、まだしてへんのかいな。 おもろないな」
「せんせいぇ・・・」
「まっ、ええ。 で、実際はどのくらいの付き合いしてんのや」
ちょっとウザイと思ったけど校長、教頭が出てくるとなれば適当に答えるわけにも行かず、
3年間、野球部でお世話になった先生です。
練習では厳しいけど、その反面、本当に親身になってくれるいい先生です。
ここは正直に話した方が良いと思い、告白はしたけど返事は受験が終わってからの約束になったと話しました。
「うんうん、そうか、受験うまい事いければええな。 黒木さんの事やから大丈夫やと思うけど、
今この時期、向こうのご両親さんの耳に入ったらややこしいことになるかもしれへんし」
黒木さんの両親って聞いた瞬間、ドキッとしました。
ボクが黒木さんのご両親に会う?・・・身震いが起こりました。
「校長、教頭、担任の先生には大丈夫や、心配せんでええと伝えとく。
黒木さんは別にして、青井はわしが3年間育てた野球部員や、俺はお前を全面的に信用しとる。
なっ、頑張れ」
「あっ、はい。 ありがとうございます」
さすが野球部顧問、『全面的に信用しとる』の言葉の裏には、
自分の行動は自分でちゃんと責任取らなあかんと言い聞かされたように思った。
本当の理由は黒木さん以外、考えられません。
「『くっ』るしいのぉ~、受験生とは」
???
「『ろっ』~かは走ったらあかんで」
「先生、・・・」
「わかったか」
「わかりますて」
「まっ、俺も馬に蹴られように気をつけるわ。 ちょっと担任の先生から聞いたもんでな。
よっしゃわかった、両親連れといで」
「はい、わかりました」
「それとや」
「まだあるんですか、先生」
「ああ、もうちょっとだけな」
「なんですか」 黒木さんとの仲をちょっと突かれたのに嫌な感じがしていました。
「最初の話、黒木さんや」
「・・・」
「実はな、校長や教頭が偉い気にしとる」
ドキッ! そんなところまで。
「ほんまやったら二人呼んで話を聞くところやけど、そんなことしたら他の生徒の目がある」
そりゃそうや。
「で、お前に聞く。 実際はどうなんや」
「実際もなにも、ボクらまだ付き合ってないし」
「オレは恋愛は自由やと思とる。 さっきもゆうた、若いねんからガンガンいったらええ、俺もそやった」
なんや先生ののろけ話か?
「でもな、今は受験時期や。 ここは大切にせなあかん」
「それはわかってます」
「進路の話もしたんやろ」
まんまと先生の罠にハマったのを覚りました。
今更ここで話していませんとは言えません。
「せんせ、汚い」
「なにが汚いんや。 わしはトイレ行ったらちゃんと手洗うぞ」
いつもなら怒るところですが、今の俺は舞い上がって怒る気にもなれない。
「どや、チューぐらいしたか」
「せんせ、イヤラシイ」
「なんや、まだしてへんのかいな」
かまかけに、きとると思た。
「先生、ボクらまだ中学生ですよ」 よく言えるわと自分で思た。
「なんやー、まだしてへんのかいな。 おもろないな」
「せんせいぇ・・・」
「まっ、ええ。 で、実際はどのくらいの付き合いしてんのや」
ちょっとウザイと思ったけど校長、教頭が出てくるとなれば適当に答えるわけにも行かず、
3年間、野球部でお世話になった先生です。
練習では厳しいけど、その反面、本当に親身になってくれるいい先生です。
ここは正直に話した方が良いと思い、告白はしたけど返事は受験が終わってからの約束になったと話しました。
「うんうん、そうか、受験うまい事いければええな。 黒木さんの事やから大丈夫やと思うけど、
今この時期、向こうのご両親さんの耳に入ったらややこしいことになるかもしれへんし」
黒木さんの両親って聞いた瞬間、ドキッとしました。
ボクが黒木さんのご両親に会う?・・・身震いが起こりました。
「校長、教頭、担任の先生には大丈夫や、心配せんでええと伝えとく。
黒木さんは別にして、青井はわしが3年間育てた野球部員や、俺はお前を全面的に信用しとる。
なっ、頑張れ」
「あっ、はい。 ありがとうございます」
さすが野球部顧問、『全面的に信用しとる』の言葉の裏には、
自分の行動は自分でちゃんと責任取らなあかんと言い聞かされたように思った。