2011-09-10(Sat)
ボクの幼なじみ(中学生編)148
『なんで教えてくれへんかったん』
その言葉は短く、簡単に言えるものだけど、奈美の気持ちを考えると・・・
親しくすれば親しくするほど言えない言葉がある、それがわかりかけた年頃でした。
「あっ、おばさん、ちょっと2階上がってくる。 時間あるし、2人で話してなさい」
「おっ、ばさん・・・」
「いいの、いいの、時間あるし。 じゃあね」
「あっ、はい」
そそくさと家の中に入って行きました。
「ごめん」
「もうええ、わかった」
「えっ?」
「要は言えんかったんやろ」
「うん・・・ごめん」
「ボクが聞かんかったのも悪いし、いずれは来るのはわかってたし。 でっ、明日は何時なん」
「うん、午前中から荷物の運び出しして、荷物だけは先に行ってしまう。
お母ちゃんはちょこっとだけ卒業式に顔出しするけど直ぐ帰る」
「そうか、奈美は」
「私はもうちょっと時間もらえるみたい。 それでも帰ってきたらすぐお昼食べて最後の片づけして出る予定」
「そっか・・・」 そのあとの言葉は出てきませんでした。
2人してただ呆然と立ち尽くしていました。
2人とも次に出せる言葉がなかったのです。
街の喧騒は聞こえてるはずなのに、ボクら二人にとってまったく無音の世界でした。
しばし無言のあと口火を切ったのは奈美「ごめん、お母ちゃんの手伝いせな」
「あっ、そやな、ごめん」
「ごめん、明日、また」
「うん、わかった」
「明日は必ずボタン貰いに行くから、絶対な」
「うん、待ってる」
「ほな」
「うん」
後姿はとってもさみしそう。
奈美の顔が時間と共にゆがみそうで、そんな顔を見たらこっちも切羽詰まりそうな気がしてヤバかった。
やさしい言葉もかけることが出来ずじまい。
少し・・・おちこみ・・・
家に帰って呆然、ただ呆然とベッドに横たわり天井を眺めていました。
奈美と出会ったのはいつのことだったのか。
この家にまだお風呂がなかった頃、母親に連れられてよくお風呂屋さんに行った。
家業のおかげでだいたい4時か5時ごろ、早めにお風呂屋さんに行く。
奈美の家もそうだった。
そんな時間帯だからお風呂屋さんは空いていて、ボクらの遊び場。
裸ん坊で石鹸ブクブク泡遊びしたり、潜水ごっこしたりして仲良く遊んでいると、
ボクのオチンチンをシゲシゲ眺めていたのに気が付いた。
幼心にちょっと恥ずかしいものを感じ、隠したけどすぐにまた元通り遊び始めます。
そんな頃奈美が『そのおちんちん、奈美、欲しい』
なんで?と聞くと『パンツ脱いでオシッコするの、めんどくさいもん』
そしたらボクはどうするんやと聞いたら『かわりにしゃがんでオシッコしたら』
そんなん、ボクがめんどくさいやん・・・幼き頃の思い出。
それからボクの家で遊ぶようになり、二人してさんざん遊んだあげくそのまま朝まで寝てしまったので、
うちの母親が気を利かしそのままにしてくれたようだった。
幼き頃からずっと一緒だった奈美。
最初の頃は子供だったし、女とは思ってなく、
あれはいつの頃からだったのだろう、女性として意識し出したのは・・・
たしかに奈美とはキスをし、エッチもした。
でもそれは本当に奈美相手に“女性”としてキスをし、エッチのしたのだろうか?
わからない、気持ちの整理もつかない。
あれはひょっとしたらキスごっこ、エッチごっこの、
二人して幼き遊びの延長線上と思えたのは、
それからしばらくしてからの事だった。
≪第十章 奈美エッチ 終り≫
その言葉は短く、簡単に言えるものだけど、奈美の気持ちを考えると・・・
親しくすれば親しくするほど言えない言葉がある、それがわかりかけた年頃でした。
「あっ、おばさん、ちょっと2階上がってくる。 時間あるし、2人で話してなさい」
「おっ、ばさん・・・」
「いいの、いいの、時間あるし。 じゃあね」
「あっ、はい」
そそくさと家の中に入って行きました。
「ごめん」
「もうええ、わかった」
「えっ?」
「要は言えんかったんやろ」
「うん・・・ごめん」
「ボクが聞かんかったのも悪いし、いずれは来るのはわかってたし。 でっ、明日は何時なん」
「うん、午前中から荷物の運び出しして、荷物だけは先に行ってしまう。
お母ちゃんはちょこっとだけ卒業式に顔出しするけど直ぐ帰る」
「そうか、奈美は」
「私はもうちょっと時間もらえるみたい。 それでも帰ってきたらすぐお昼食べて最後の片づけして出る予定」
「そっか・・・」 そのあとの言葉は出てきませんでした。
2人してただ呆然と立ち尽くしていました。
2人とも次に出せる言葉がなかったのです。
街の喧騒は聞こえてるはずなのに、ボクら二人にとってまったく無音の世界でした。
しばし無言のあと口火を切ったのは奈美「ごめん、お母ちゃんの手伝いせな」
「あっ、そやな、ごめん」
「ごめん、明日、また」
「うん、わかった」
「明日は必ずボタン貰いに行くから、絶対な」
「うん、待ってる」
「ほな」
「うん」
後姿はとってもさみしそう。
奈美の顔が時間と共にゆがみそうで、そんな顔を見たらこっちも切羽詰まりそうな気がしてヤバかった。
やさしい言葉もかけることが出来ずじまい。
少し・・・おちこみ・・・
家に帰って呆然、ただ呆然とベッドに横たわり天井を眺めていました。
奈美と出会ったのはいつのことだったのか。
この家にまだお風呂がなかった頃、母親に連れられてよくお風呂屋さんに行った。
家業のおかげでだいたい4時か5時ごろ、早めにお風呂屋さんに行く。
奈美の家もそうだった。
そんな時間帯だからお風呂屋さんは空いていて、ボクらの遊び場。
裸ん坊で石鹸ブクブク泡遊びしたり、潜水ごっこしたりして仲良く遊んでいると、
ボクのオチンチンをシゲシゲ眺めていたのに気が付いた。
幼心にちょっと恥ずかしいものを感じ、隠したけどすぐにまた元通り遊び始めます。
そんな頃奈美が『そのおちんちん、奈美、欲しい』
なんで?と聞くと『パンツ脱いでオシッコするの、めんどくさいもん』
そしたらボクはどうするんやと聞いたら『かわりにしゃがんでオシッコしたら』
そんなん、ボクがめんどくさいやん・・・幼き頃の思い出。
それからボクの家で遊ぶようになり、二人してさんざん遊んだあげくそのまま朝まで寝てしまったので、
うちの母親が気を利かしそのままにしてくれたようだった。
幼き頃からずっと一緒だった奈美。
最初の頃は子供だったし、女とは思ってなく、
あれはいつの頃からだったのだろう、女性として意識し出したのは・・・
たしかに奈美とはキスをし、エッチもした。
でもそれは本当に奈美相手に“女性”としてキスをし、エッチのしたのだろうか?
わからない、気持ちの整理もつかない。
あれはひょっとしたらキスごっこ、エッチごっこの、
二人して幼き遊びの延長線上と思えたのは、
それからしばらくしてからの事だった。
≪第十章 奈美エッチ 終り≫