2011-09-13(Tue)
ボクの幼なじみ(中学生編)150
部室でも当然ワイワイガヤガヤ、いろんな思い出話に花が咲き県大会優勝を後輩たちに祈願し
部室を出ると在校生もまばらになっていました。
ああーーっ、しまった! 奈美の事、忘れとった。
急いで自分の教室と奈美の教室に走って行きましたが見当りません。
そうだ、引っ越しなので早めに帰ったんちゃうかと、冷や汗かきながら一目散に家に帰ったのです。
まずい!!頭の中はそれでいっぱいでした。
卒業式後はなにかとバタバタ、いろんなことが起こって、てんやわんや。
そのおかげで奈美の事が抜けてしまい、なんと謝ったら・・・
いやっ、ひょっとして早めに引越して、家の鍵をかけてしまったら・・・
まずい、それだけは絶対マズイと思いながら一目散。
たどりつくと自分の家はそっちのけに奈美の家の扉を開けました。
カチャリ、開いた! 安堵の思い。 扉を開けると見慣れた靴がありました。
2階で声が聞こえてきます。 正直ホッとした。
「こんにちは~」
「あら、しょう君、良いところに来たわ。 今からお昼食べに行くところなの。 一緒に行かない?」
おばさんが2階から声をかけてくれました。
遅れて奈美が顔をみせてくれました。
間に合った。 良かった。 それしか頭にありません。
「遅いっ!」 2階からトコトコ降りてくると一喝は入れられたものの、顔はほころんでします。
「ねっ、最後だし、いっしょにイコ」
「あっ、ああ。 でも家に帰んなきゃ。 まだ帰ってへんねん」
「そう、まっすぐ来てくれたんや。 ありがとう。 なぁ、お母ちゃん、しょう、家に帰ってへんねんて。
ちょっとだけ待ったってくれる」
「かまへんよ~」 後ろから声が聞こえました。
「ああ、それやったら先に駅前のうどん屋さんにいるから、あとからおいで」
おばさんと瑠衣ねぇも降りてきました。
「ねっ」
「あっ、うん。 あっ、それからこれ、ボタン。 取られんようにちゃんと持っててん」
「しゃーないな、持ってきたやったら、もうたるわ」
おどけた顔で偉そうなことを言うと、まっ、今日は奈美の言う事なんでも聞いたろと思った。
「ああ~ぁ、青春しとるな」 瑠衣ねぇ。
「じゃ、ささっとお家に帰りなさい。 おうどん冷めんうちに」
「はい、わかりました。 直ぐ行きます。 ほんじゃ奈美、またあとで」
家に戻るとチャチャッと服を着替え、
オカンにうどん屋に行くからというと、帰ってきたら挨拶するから教えてなと言われた。
うどん屋さんに行くと奈美の横が空いていたのでそこに座った。
「ごめんね、無理に誘って、お母さん何か行ってた」
「挨拶したいから、戻ってきたら教えてと」
「そう、あとでご挨拶にお伺いしようと思ってたのよ」
席についてホッとしたところで周りを見渡した。
横に奈美、正面におばさん、斜め向かいに瑠衣ねぇ。
ウゲっ!!!
みなさん、あっちのお世話になった方々。
そんな人たちが一同に顔をそろえて・・・
よもや、なんか変な事がバレやしないかと緊張してきた。
ボクのうどんも予め注文されていたので直ぐ食べ始めることができました。
そんでも、一刻も早くこの席を立ちたい!
「この後はどうすんの」 奈美に聞いた。
話題が昔話とか、ややこしい方向に行かないように先手必勝に話題を振った。
「うん、食べたら家に戻って荷物を取ったら、もうすぐ出る」
「そっか・・・」 席を早く立ちたい一方、なにか未練も残る。
続く言葉がでない。
「しょうは携帯、どうすんの」 奈美が聞いてきた。
「うん、もうすぐ買ってもらうことになってる」
「メルアド教えてな」
「ああ、ええよ」
「奈美もとうとうしょうちゃんと離ればなれやね」 おばさん
「・・・」
部室を出ると在校生もまばらになっていました。
ああーーっ、しまった! 奈美の事、忘れとった。
急いで自分の教室と奈美の教室に走って行きましたが見当りません。
そうだ、引っ越しなので早めに帰ったんちゃうかと、冷や汗かきながら一目散に家に帰ったのです。
まずい!!頭の中はそれでいっぱいでした。
卒業式後はなにかとバタバタ、いろんなことが起こって、てんやわんや。
そのおかげで奈美の事が抜けてしまい、なんと謝ったら・・・
いやっ、ひょっとして早めに引越して、家の鍵をかけてしまったら・・・
まずい、それだけは絶対マズイと思いながら一目散。
たどりつくと自分の家はそっちのけに奈美の家の扉を開けました。
カチャリ、開いた! 安堵の思い。 扉を開けると見慣れた靴がありました。
2階で声が聞こえてきます。 正直ホッとした。
「こんにちは~」
「あら、しょう君、良いところに来たわ。 今からお昼食べに行くところなの。 一緒に行かない?」
おばさんが2階から声をかけてくれました。
遅れて奈美が顔をみせてくれました。
間に合った。 良かった。 それしか頭にありません。
「遅いっ!」 2階からトコトコ降りてくると一喝は入れられたものの、顔はほころんでします。
「ねっ、最後だし、いっしょにイコ」
「あっ、ああ。 でも家に帰んなきゃ。 まだ帰ってへんねん」
「そう、まっすぐ来てくれたんや。 ありがとう。 なぁ、お母ちゃん、しょう、家に帰ってへんねんて。
ちょっとだけ待ったってくれる」
「かまへんよ~」 後ろから声が聞こえました。
「ああ、それやったら先に駅前のうどん屋さんにいるから、あとからおいで」
おばさんと瑠衣ねぇも降りてきました。
「ねっ」
「あっ、うん。 あっ、それからこれ、ボタン。 取られんようにちゃんと持っててん」
「しゃーないな、持ってきたやったら、もうたるわ」
おどけた顔で偉そうなことを言うと、まっ、今日は奈美の言う事なんでも聞いたろと思った。
「ああ~ぁ、青春しとるな」 瑠衣ねぇ。
「じゃ、ささっとお家に帰りなさい。 おうどん冷めんうちに」
「はい、わかりました。 直ぐ行きます。 ほんじゃ奈美、またあとで」
家に戻るとチャチャッと服を着替え、
オカンにうどん屋に行くからというと、帰ってきたら挨拶するから教えてなと言われた。
うどん屋さんに行くと奈美の横が空いていたのでそこに座った。
「ごめんね、無理に誘って、お母さん何か行ってた」
「挨拶したいから、戻ってきたら教えてと」
「そう、あとでご挨拶にお伺いしようと思ってたのよ」
席についてホッとしたところで周りを見渡した。
横に奈美、正面におばさん、斜め向かいに瑠衣ねぇ。
ウゲっ!!!
みなさん、あっちのお世話になった方々。
そんな人たちが一同に顔をそろえて・・・
よもや、なんか変な事がバレやしないかと緊張してきた。
ボクのうどんも予め注文されていたので直ぐ食べ始めることができました。
そんでも、一刻も早くこの席を立ちたい!
「この後はどうすんの」 奈美に聞いた。
話題が昔話とか、ややこしい方向に行かないように先手必勝に話題を振った。
「うん、食べたら家に戻って荷物を取ったら、もうすぐ出る」
「そっか・・・」 席を早く立ちたい一方、なにか未練も残る。
続く言葉がでない。
「しょうは携帯、どうすんの」 奈美が聞いてきた。
「うん、もうすぐ買ってもらうことになってる」
「メルアド教えてな」
「ああ、ええよ」
「奈美もとうとうしょうちゃんと離ればなれやね」 おばさん
「・・・」