2011-09-15(Thu)
ボクの幼なじみ(中学生編)151
奈美が黙っていたので代わりにボクが答えた。
「そんなことないです。 ボクら幼なじみやし、離れてても幼なじみは変わらへんと思う」
「あら、まぁ、熱いわ」 瑠衣ねぇの一言にギクッ!
「おうどん、が」 なんや、ちゃかしてんのかと思っても、次の一言がヤバイ話になったら困ると黙ってた。
「なぁ、奈美が向こうに行って彼氏が出来たらどうする?」
「ねぇーちゃん!」 奈美が目をむいた。
「余計な事、言わんといて」
「まぁそんときゃ、私がやさしく可愛がったるからおいで。 仕事でこっちに残る事にしたんやし」
「ねぇーちゃん!」
「そういえばメルアドはどうやって教えるの」
そんなことまで考えてなかった。
「じゃ、私に教えてちょうだい。 ○○百貨店の化粧品売り場、○○にいるから。 一度ぐらい遊びにおいでよ」
そっ、そんな~~。 高校生が1人、デパートの化粧品売り場なんて行かれへん。
「ええの、最初ぐらい電話するから」奈美
「瑠衣も余計な事言わないの、しょうちゃんかて困ってるやないの」
「ああ~ぁ、面白ないな。 でもええんよ、一回ぐらい遊びに来ても、仲良くしよな」
あわわわっ、色気たっぷりの目をしてきた。
やばっ! 早く脱出せな!
「御馳走さま。 おばさん、本当にお世話になりました。 ありがとうございました」
「そんなん水臭いわ。 メールぐらいしか出来ひんけど奈美と仲良くしたってね」
「あっ、はい」
「じゃ、そろそろ行かないとね」
席を立つと2人して先に店を出、歩きながらお互い携帯はいつごろ買うとか、
電話するにはいつ頃がいいかとか相談しました。
ボクの家の方が先に付くので、振り返るとおばさんと瑠衣ねぇが付いてきています。
店から母ちゃんが見えたので戻って来たのを伝えると、おでんを作る手を止め出てきた。
それから母ちゃんとおばさんがお互いペコペコして挨拶しているのにはちょっと苦笑。
「奈美!」
「ん?」
「お互い、がんばろな」
「うん、いつもしょうと一緒」 お腹を押さえた。
その仕草にドキッとしていると「じゃぁ荷物取ってくるわ」
「ああ、ここで待ってる」
家族三人が家に戻り、再び降りてくるとそれぞれが大きめのカバンを携えていた。
瑠衣ねぇがタクシーをつかまえ家の前に止めさせると、乗り込む三人。
最後に気のきいた言葉を投げかけたかったけど頭には浮かんでこない。
「もう一回言うけど、バイバイはないからな」
「うん、こんどな」
「うん、じゃまたね」 タクシーに乗り込む奈美。
そこへ店のお客さんが来たので母ちゃんは店にはいってしもた。
1人見送るオレ、車が走り出す、車の後部座席から振り返りいつまでも俺を見ている奈美。
「・・・」 何も思うことは出来なかったし、しなかった。
ただ永遠のお別れだとは思わない。
走り去るタクシーは道を出たところで急停車!
自転車が飛び出してきたので急ブレーキをかけたみたいです。
自転車に乗っていたのは女の子。
女の子は自転車を降りタクシーに向かって頭を下げると、自転車を押しながら横をすり抜けちらりとこっち見た。
ボクの存在を知ったと思った。
女の子はボクを見つけたと思ったら、再びタクシーの方にふり返えると、そこには閃光が散ったような気がした。
自転車の主は黒木さん
≪第十一章 終章 終り≫
次回更新は著者あとがき
「そんなことないです。 ボクら幼なじみやし、離れてても幼なじみは変わらへんと思う」
「あら、まぁ、熱いわ」 瑠衣ねぇの一言にギクッ!
「おうどん、が」 なんや、ちゃかしてんのかと思っても、次の一言がヤバイ話になったら困ると黙ってた。
「なぁ、奈美が向こうに行って彼氏が出来たらどうする?」
「ねぇーちゃん!」 奈美が目をむいた。
「余計な事、言わんといて」
「まぁそんときゃ、私がやさしく可愛がったるからおいで。 仕事でこっちに残る事にしたんやし」
「ねぇーちゃん!」
「そういえばメルアドはどうやって教えるの」
そんなことまで考えてなかった。
「じゃ、私に教えてちょうだい。 ○○百貨店の化粧品売り場、○○にいるから。 一度ぐらい遊びにおいでよ」
そっ、そんな~~。 高校生が1人、デパートの化粧品売り場なんて行かれへん。
「ええの、最初ぐらい電話するから」奈美
「瑠衣も余計な事言わないの、しょうちゃんかて困ってるやないの」
「ああ~ぁ、面白ないな。 でもええんよ、一回ぐらい遊びに来ても、仲良くしよな」
あわわわっ、色気たっぷりの目をしてきた。
やばっ! 早く脱出せな!
「御馳走さま。 おばさん、本当にお世話になりました。 ありがとうございました」
「そんなん水臭いわ。 メールぐらいしか出来ひんけど奈美と仲良くしたってね」
「あっ、はい」
「じゃ、そろそろ行かないとね」
席を立つと2人して先に店を出、歩きながらお互い携帯はいつごろ買うとか、
電話するにはいつ頃がいいかとか相談しました。
ボクの家の方が先に付くので、振り返るとおばさんと瑠衣ねぇが付いてきています。
店から母ちゃんが見えたので戻って来たのを伝えると、おでんを作る手を止め出てきた。
それから母ちゃんとおばさんがお互いペコペコして挨拶しているのにはちょっと苦笑。
「奈美!」
「ん?」
「お互い、がんばろな」
「うん、いつもしょうと一緒」 お腹を押さえた。
その仕草にドキッとしていると「じゃぁ荷物取ってくるわ」
「ああ、ここで待ってる」
家族三人が家に戻り、再び降りてくるとそれぞれが大きめのカバンを携えていた。
瑠衣ねぇがタクシーをつかまえ家の前に止めさせると、乗り込む三人。
最後に気のきいた言葉を投げかけたかったけど頭には浮かんでこない。
「もう一回言うけど、バイバイはないからな」
「うん、こんどな」
「うん、じゃまたね」 タクシーに乗り込む奈美。
そこへ店のお客さんが来たので母ちゃんは店にはいってしもた。
1人見送るオレ、車が走り出す、車の後部座席から振り返りいつまでも俺を見ている奈美。
「・・・」 何も思うことは出来なかったし、しなかった。
ただ永遠のお別れだとは思わない。
走り去るタクシーは道を出たところで急停車!
自転車が飛び出してきたので急ブレーキをかけたみたいです。
自転車に乗っていたのは女の子。
女の子は自転車を降りタクシーに向かって頭を下げると、自転車を押しながら横をすり抜けちらりとこっち見た。
ボクの存在を知ったと思った。
女の子はボクを見つけたと思ったら、再びタクシーの方にふり返えると、そこには閃光が散ったような気がした。
自転車の主は黒木さん
≪第十一章 終章 終り≫
ボクの幼なじみ 中学生編 ~完~
次回更新は著者あとがき