2011-11-12(Sat)
あおりんご 9
「そういう増宮さんは彼氏はいてへんの」
「えっ!? あたし。 あたしは・・・おらん」
「嘘つけ、いるやろ」
「ほんまにいてへんて」
「そうなん?」
「増宮さんやったら可愛いし、いてると思た」
「あら、お上手。 そう言ってもらえると嘘でも嬉しいわ」
「いや、嘘やあれへんて、可愛い方やと思うで」
「いやん、めっちゃうれしいわ。 もっと言うて」
「あほか」
「うん、もうぉ・・・。 まぁええわ。 許したる」
「何が許すねん」
「青井君の彼女、幸せやね」
「なんで?」
「だって青井君、やさしいし」
「そんなことあれへん」
「一つだけ、お願いしていい?」
「なんや?」
「なまえ、呼んで」
「えっ、ますみやさん?」
「ちゃう、下の名前」
「ええ、ちょっとカッコ悪いやん」
「かまへん、ゆうて」
「あ・さ・み・さん」
「ちゃう! 呼び捨て」
「あさみっ」
「いやん、胸、キュンとした。 ありがと。 これからも下の名前で呼んでね」
「そんなこと言えるかい」
「二人だけのときでいいから」
「それならかまへんけど。 なんか俺もドキドキしてきた」
「今日はありがと、時間作ってくれて。 おそなったから帰るわ。 またメールするし、返事してな」
「ああ、ええよ」
それから家に帰って携帯の取扱説明書を見ながらトップページの画像やら音の設定をしていました。
すると、「ぴろろろりん」メールの着信音です。
増宮からでした。
『今日はありがとう。 楽しかった。 また彼女に迷惑にならん程度に会ってな。 楽しみしてるから♡』
なんでハートマークやねん、こんなもん万が一黒木さんに見られたらやばいやん。
んん、ちょっと考えてからすぐ削除するにもなんか悪いような気がして、
とりあえず返信だけはせなあかんと打ち返しました。
『ああ、また、今度な』 渋めに返事したつもり。
俺って文才ないからなぁ・・・
そやっ! 黒木さんへメールせな。
それから1時間ぐらい悪戦苦闘してアドレス登録を終え送信しました。
住所録を見ると現在2名、『か』の欄と『ま』の欄。
めっちゃ、少な。
この時、気が付いたのです。
整理番号[000]が増宮、[001]が黒木さん
1番が黒木さんやからいいけど、増宮が先に来てる・・・
番号で検索することはないけど、なんとなくずけずけと増宮が入り込んできたのは・・・なんともいえん。
まっ、ええか。 名前順にしといたらわからへんことやし。
そう思って寝ることにしました。
「えっ!? あたし。 あたしは・・・おらん」
「嘘つけ、いるやろ」
「ほんまにいてへんて」
「そうなん?」
「増宮さんやったら可愛いし、いてると思た」
「あら、お上手。 そう言ってもらえると嘘でも嬉しいわ」
「いや、嘘やあれへんて、可愛い方やと思うで」
「いやん、めっちゃうれしいわ。 もっと言うて」
「あほか」
「うん、もうぉ・・・。 まぁええわ。 許したる」
「何が許すねん」
「青井君の彼女、幸せやね」
「なんで?」
「だって青井君、やさしいし」
「そんなことあれへん」
「一つだけ、お願いしていい?」
「なんや?」
「なまえ、呼んで」
「えっ、ますみやさん?」
「ちゃう、下の名前」
「ええ、ちょっとカッコ悪いやん」
「かまへん、ゆうて」
「あ・さ・み・さん」
「ちゃう! 呼び捨て」
「あさみっ」
「いやん、胸、キュンとした。 ありがと。 これからも下の名前で呼んでね」
「そんなこと言えるかい」
「二人だけのときでいいから」
「それならかまへんけど。 なんか俺もドキドキしてきた」
「今日はありがと、時間作ってくれて。 おそなったから帰るわ。 またメールするし、返事してな」
「ああ、ええよ」
それから家に帰って携帯の取扱説明書を見ながらトップページの画像やら音の設定をしていました。
すると、「ぴろろろりん」メールの着信音です。
増宮からでした。
『今日はありがとう。 楽しかった。 また彼女に迷惑にならん程度に会ってな。 楽しみしてるから♡』
なんでハートマークやねん、こんなもん万が一黒木さんに見られたらやばいやん。
んん、ちょっと考えてからすぐ削除するにもなんか悪いような気がして、
とりあえず返信だけはせなあかんと打ち返しました。
『ああ、また、今度な』 渋めに返事したつもり。
俺って文才ないからなぁ・・・
そやっ! 黒木さんへメールせな。
それから1時間ぐらい悪戦苦闘してアドレス登録を終え送信しました。
住所録を見ると現在2名、『か』の欄と『ま』の欄。
めっちゃ、少な。
この時、気が付いたのです。
整理番号[000]が増宮、[001]が黒木さん
1番が黒木さんやからいいけど、増宮が先に来てる・・・
番号で検索することはないけど、なんとなくずけずけと増宮が入り込んできたのは・・・なんともいえん。
まっ、ええか。 名前順にしといたらわからへんことやし。
そう思って寝ることにしました。