2012-01-04(Wed)
マザーイヴ 11
≪翌朝 11≫
ゆかりは夢を見ていた。
奇妙な夢で空間にぽっかり浮かんでいて安らかに自分が眠っている。
周りには何もなく、薄い朱色に染まった空間からスィーツのような甘い香りに包まれ眠っていた。
ゆかりは裸だった。 でもいやらしい裸ではない。
ゆかりの裸体に水のような透明感のあるゼリー状のものが包み、ゆかりに安らぎを与えているようだった。
ただそれだけの夢…
建物の外は闇夜から明るさを取り戻し小鳥がさえずりだした。
生島はあれから研究論文を打ち込んでいたがゆかりが起きる様子もないので、
しかたなくソファーをベッドに仮眠を取った。
ゆかりは夜明けと共に目を覚ました。
起き上がるといつもの目覚めの自室ではなく、見慣れた研究室の一室。
一瞬どうしたものかと思ったが、研究室にいることで全てを思い出した。
帰宅間際、生島から手渡された生命体。
肌触りがやさしく、まるでミルクローションのようなゼリーに全身をなぜられいつしか局所へ。
思わぬ性感責めに抵抗できず喘いでしまった私。
羞恥の顔をさらした自分を気まずく思う。
でもたぶん生島は平気。
研究のためなら今まで目くそ鼻くそ程度ならまだまし。
培養に使うといって小水や大きいほうまで提供したことがある。
研究以外、色気のことなどまったく無頓着な彼だった。
自分が寝ていたベッドは生島のものと承知している。
少しばかりの汗臭さがそれを証明していた。
「先生、先生」
近くのソファーで仮眠を取っていた生島に声をかけた。
「ゆかり君、大丈夫か?」
「はい、すっかり寝てしまいました。 先生が使うベッドなのに…」
「いやそんなことはかまわない。 で、ゆかり君、気分はどう?」
「はい、なんともありませんが…例の…」
「それなんだが…」
ゆかりは自分が寝てしまってからのことを聞いた。
下着の中に手をいれ超音波で調べた結果、あの生命体は私の体、まだ子宮の中で眠っていることを。
ゆかりは夢を見ていた。
奇妙な夢で空間にぽっかり浮かんでいて安らかに自分が眠っている。
周りには何もなく、薄い朱色に染まった空間からスィーツのような甘い香りに包まれ眠っていた。
ゆかりは裸だった。 でもいやらしい裸ではない。
ゆかりの裸体に水のような透明感のあるゼリー状のものが包み、ゆかりに安らぎを与えているようだった。
ただそれだけの夢…
建物の外は闇夜から明るさを取り戻し小鳥がさえずりだした。
生島はあれから研究論文を打ち込んでいたがゆかりが起きる様子もないので、
しかたなくソファーをベッドに仮眠を取った。
ゆかりは夜明けと共に目を覚ました。
起き上がるといつもの目覚めの自室ではなく、見慣れた研究室の一室。
一瞬どうしたものかと思ったが、研究室にいることで全てを思い出した。
帰宅間際、生島から手渡された生命体。
肌触りがやさしく、まるでミルクローションのようなゼリーに全身をなぜられいつしか局所へ。
思わぬ性感責めに抵抗できず喘いでしまった私。
羞恥の顔をさらした自分を気まずく思う。
でもたぶん生島は平気。
研究のためなら今まで目くそ鼻くそ程度ならまだまし。
培養に使うといって小水や大きいほうまで提供したことがある。
研究以外、色気のことなどまったく無頓着な彼だった。
自分が寝ていたベッドは生島のものと承知している。
少しばかりの汗臭さがそれを証明していた。
「先生、先生」
近くのソファーで仮眠を取っていた生島に声をかけた。
「ゆかり君、大丈夫か?」
「はい、すっかり寝てしまいました。 先生が使うベッドなのに…」
「いやそんなことはかまわない。 で、ゆかり君、気分はどう?」
「はい、なんともありませんが…例の…」
「それなんだが…」
ゆかりは自分が寝てしまってからのことを聞いた。
下着の中に手をいれ超音波で調べた結果、あの生命体は私の体、まだ子宮の中で眠っていることを。