2012-01-14(Sat)
あおりんご 33
次の日、学校で彼を発見した。
間違いない、やっぱり昨日の男の子だ。
同じクラスメート。
彼は休み時間、友だちと楽しそうにしゃべってた。
そういえば彼はいつも明るくて元気がいい。
いいなぁ、楽しそうで、そう思って見ていた時、・・・、信じられないことが起こった。
小さな胸がキュン!
えっ、と思い、すぐさま机に顔を伏せた。
ドキドキ、心臓の鼓動が早い、自分で何もしなくても感じられるほど心臓の音が感じられた。
戸惑った。 目がうつろになった。
えっ、なぜ、私が?
こんなこと、・・・、なったことない。
でも、それはなぜ、そうなるのか? 本の知識でそれは知っていた。
その本によると『人が恋を覚えた瞬間』そんな風になるという。
ドキドキ、鼓動が早い。
うそだ! でも・・・どうしよう・・・
考えてみた。
考えて、考えて、考えてみようとしたけれど、
本当にどうしたらいいのか、考えてみようとすればするほど・・・頭の中は真っ白、ぽっかり空間があいた。
いやだ、わたしに限ってそんなことって・・・あるはずない。
授業はとっくに始まっていた。
何気ない仕草でもう一度彼を見ると胸がギュッと締め付けられた。
どうして、どうしてなの私。
こんなことになるなんて、ひょっとして一目惚れ?
あたしに限って一目惚れだなんて・・・ウソだ、信じられない。
その日、生徒会活動や部活も休んでまっすぐ家に帰った。
母親が心配そうにどうしたのって聞くので、「ちょっと疲れたみたい、寝たら治る」と答えたらそっとしてくれた。
まだ明るいけどベッドで着替えて潜り込んだ。
また心臓がドキドキいいだした。
別に彼の顔は浮かばなかったけど、明らかに彼を意識した症状だと思えた。
頭から布団を被り暗闇の中で考えた。
昨日、彼を見たときはなんともなかった。
すると、彼がバットを振り回している真剣な目が思い出された。
必死に何かに向かって追いかける目。
その目が心の残像となって浮かび上がる。
でも、ただそれだけだ。
もし一目惚れだとしたら彼の何が良かったんだろう。
・・・、わからない。
フッと思いついたのは、彼は今まで好きになった男の子と明らかにタイプが違う。
幼稚園の頃から好きになった男の子といえば明るく聡明な子。
どちらかと言うと自分にも似て勉強ができる明るい子だった。
そうだ、最低限、勉強ができないと自分では許されなかった。
中学1年や2年のとき、言い寄られた男の子もいた。
そんな男の子も同じようなタイプだった。
でも、彼は違う。
勉強が出来るかどうか、知らない。
見ていてクラスのトップクラスじゃないように見えた。
じゃぁ、なぜ?
彼の・・・何が・・・あたしを・・・困らせた?
わからない・・・
わからないけど・・・
わからないから、・・・、興味が、湧いてきた。
間違いない、やっぱり昨日の男の子だ。
同じクラスメート。
彼は休み時間、友だちと楽しそうにしゃべってた。
そういえば彼はいつも明るくて元気がいい。
いいなぁ、楽しそうで、そう思って見ていた時、・・・、信じられないことが起こった。
小さな胸がキュン!
えっ、と思い、すぐさま机に顔を伏せた。
ドキドキ、心臓の鼓動が早い、自分で何もしなくても感じられるほど心臓の音が感じられた。
戸惑った。 目がうつろになった。
えっ、なぜ、私が?
こんなこと、・・・、なったことない。
でも、それはなぜ、そうなるのか? 本の知識でそれは知っていた。
その本によると『人が恋を覚えた瞬間』そんな風になるという。
ドキドキ、鼓動が早い。
うそだ! でも・・・どうしよう・・・
考えてみた。
考えて、考えて、考えてみようとしたけれど、
本当にどうしたらいいのか、考えてみようとすればするほど・・・頭の中は真っ白、ぽっかり空間があいた。
いやだ、わたしに限ってそんなことって・・・あるはずない。
授業はとっくに始まっていた。
何気ない仕草でもう一度彼を見ると胸がギュッと締め付けられた。
どうして、どうしてなの私。
こんなことになるなんて、ひょっとして一目惚れ?
あたしに限って一目惚れだなんて・・・ウソだ、信じられない。
その日、生徒会活動や部活も休んでまっすぐ家に帰った。
母親が心配そうにどうしたのって聞くので、「ちょっと疲れたみたい、寝たら治る」と答えたらそっとしてくれた。
まだ明るいけどベッドで着替えて潜り込んだ。
また心臓がドキドキいいだした。
別に彼の顔は浮かばなかったけど、明らかに彼を意識した症状だと思えた。
頭から布団を被り暗闇の中で考えた。
昨日、彼を見たときはなんともなかった。
すると、彼がバットを振り回している真剣な目が思い出された。
必死に何かに向かって追いかける目。
その目が心の残像となって浮かび上がる。
でも、ただそれだけだ。
もし一目惚れだとしたら彼の何が良かったんだろう。
・・・、わからない。
フッと思いついたのは、彼は今まで好きになった男の子と明らかにタイプが違う。
幼稚園の頃から好きになった男の子といえば明るく聡明な子。
どちらかと言うと自分にも似て勉強ができる明るい子だった。
そうだ、最低限、勉強ができないと自分では許されなかった。
中学1年や2年のとき、言い寄られた男の子もいた。
そんな男の子も同じようなタイプだった。
でも、彼は違う。
勉強が出来るかどうか、知らない。
見ていてクラスのトップクラスじゃないように見えた。
じゃぁ、なぜ?
彼の・・・何が・・・あたしを・・・困らせた?
わからない・・・
わからないけど・・・
わからないから、・・・、興味が、湧いてきた。