2012-02-04(Sat)
あおりんご 42
野球のことはある程度知っていましたが、そんなに詳しいことはわかりません。
でもバスケットやバレーボールと違って広いグランドで、
広いという意味ならサッカーやラクビーもそうなんでしょうが、
サッカーやラクビーの場合はボールにすぐ人が集まるスポーツ。
でも野球はそんなにボールに人が集まらない、考えてみたら不思議なスポーツだ。
広いグランドで9人のそれぞれのポジションを持ち、
独立したようにみえるけどバラバラに見えても心はひとつ、そんな風にやらないといけないスポーツ。
簡単なように見えて実は奥が深い。
なるほどなぁ・・・守備でも攻撃でも連携プレイが必要なのか。
試合を見てて思った。
みんなどんなことを考えて打席に立ったり、守備についているのだろう。
『来る玉を打つ』って聞いたことがあるけど、そうじゃないと思う。
あっ、そうだ、悩まずに青井くんに聞けばいいんだ。
あははっ、ばかなゆい、そんな事も気が付かないで。
そんな事を考えて見ていたらなんかワクワクしてきた。
「ゆい、ゆい!」
「あっ、ごめん、かな」
「なにがごめんなのよ。 すっかり一人で悦に入っちゃって」
「ごめんごめん」
「まぁ、いいわよ、いつものゆいらしいから」
他の3人はキャッキャラ騒いで見ている。
気がつけば私達以外にも女子グループがあちらこちらでみられた。
みんな目的の人がいるのだろうか。
そうでなければワザワザ見に来ない。
かと言う、私達もそうだ。
って、あたしだけ?
ひょっとしたらこのグループの中にもお目当ての人がいるかも知れない。
単純に私に付き合う目的だけで来るのだろうか。
なんとなくドキドキしてきた。
「ねぇ、かな?」
「なに?」
「このグループ、どうして集まったの?」
「なんででしょうね」
「ひょっとして、何かあるの?」
「さぁ~てね」
「なによ、それ。 何かあるの?」
「あとで教えてあげる。 あっ、ゆいは気にしないでいいのよ。 全然関係ないから」
少しホッとした。
試合は真剣に見ていたり、考え事をしながら見ているとあっという間に終わってしまった。
「ゆいはこの後、何かあるの?」
「うん、ちょっと生徒会の仕事やり残しちゃって」
「ゆいは真面目だもんなぁ。 わかった。 じゃぁ私たち先帰る」
「ごめんね」
かなが私の耳元でそっとささやいた。
「早くしないと取られちゃうかもしれないわよ」
目を丸くした。
「ほら、いっぱい女子生徒が見に来てるじゃない。 ライバル、いるかもよ」
言葉を失っていると離れて大きな声で周りに聞こえるように
「じゃぁ、ゆい、帰るわ。 またね」
「うん、本当にごめんなさい」 私は4人を見送った。
用事があるって言ったのは“うそ”
さっき考えた青井くんに聞いてみようを実行するつもりだった。
だから他の子とは離れなくてはならない。
その手段でした。
生徒会室に戻ると適当に片付けて職員室に鍵をもっていくと、野球部の人たちは帰り支度を終わる頃。
私は先に学校を後にして駅前に行くつもり。
学校の近くで声をかけたら、まだ他に野球部の人がいたりして声をかけづらい。
一人になるだろう家の近くならきっと声もかけやすいだろう。
そう思って帰り道、待ち伏せをすることにした。
でもバスケットやバレーボールと違って広いグランドで、
広いという意味ならサッカーやラクビーもそうなんでしょうが、
サッカーやラクビーの場合はボールにすぐ人が集まるスポーツ。
でも野球はそんなにボールに人が集まらない、考えてみたら不思議なスポーツだ。
広いグランドで9人のそれぞれのポジションを持ち、
独立したようにみえるけどバラバラに見えても心はひとつ、そんな風にやらないといけないスポーツ。
簡単なように見えて実は奥が深い。
なるほどなぁ・・・守備でも攻撃でも連携プレイが必要なのか。
試合を見てて思った。
みんなどんなことを考えて打席に立ったり、守備についているのだろう。
『来る玉を打つ』って聞いたことがあるけど、そうじゃないと思う。
あっ、そうだ、悩まずに青井くんに聞けばいいんだ。
あははっ、ばかなゆい、そんな事も気が付かないで。
そんな事を考えて見ていたらなんかワクワクしてきた。
「ゆい、ゆい!」
「あっ、ごめん、かな」
「なにがごめんなのよ。 すっかり一人で悦に入っちゃって」
「ごめんごめん」
「まぁ、いいわよ、いつものゆいらしいから」
他の3人はキャッキャラ騒いで見ている。
気がつけば私達以外にも女子グループがあちらこちらでみられた。
みんな目的の人がいるのだろうか。
そうでなければワザワザ見に来ない。
かと言う、私達もそうだ。
って、あたしだけ?
ひょっとしたらこのグループの中にもお目当ての人がいるかも知れない。
単純に私に付き合う目的だけで来るのだろうか。
なんとなくドキドキしてきた。
「ねぇ、かな?」
「なに?」
「このグループ、どうして集まったの?」
「なんででしょうね」
「ひょっとして、何かあるの?」
「さぁ~てね」
「なによ、それ。 何かあるの?」
「あとで教えてあげる。 あっ、ゆいは気にしないでいいのよ。 全然関係ないから」
少しホッとした。
試合は真剣に見ていたり、考え事をしながら見ているとあっという間に終わってしまった。
「ゆいはこの後、何かあるの?」
「うん、ちょっと生徒会の仕事やり残しちゃって」
「ゆいは真面目だもんなぁ。 わかった。 じゃぁ私たち先帰る」
「ごめんね」
かなが私の耳元でそっとささやいた。
「早くしないと取られちゃうかもしれないわよ」
目を丸くした。
「ほら、いっぱい女子生徒が見に来てるじゃない。 ライバル、いるかもよ」
言葉を失っていると離れて大きな声で周りに聞こえるように
「じゃぁ、ゆい、帰るわ。 またね」
「うん、本当にごめんなさい」 私は4人を見送った。
用事があるって言ったのは“うそ”
さっき考えた青井くんに聞いてみようを実行するつもりだった。
だから他の子とは離れなくてはならない。
その手段でした。
生徒会室に戻ると適当に片付けて職員室に鍵をもっていくと、野球部の人たちは帰り支度を終わる頃。
私は先に学校を後にして駅前に行くつもり。
学校の近くで声をかけたら、まだ他に野球部の人がいたりして声をかけづらい。
一人になるだろう家の近くならきっと声もかけやすいだろう。
そう思って帰り道、待ち伏せをすることにした。