2012-03-10(Sat)
あおりんご 56
野球部での学校生活は楽しかった。
一年生同士の仲は良かったと思うし、野郎ばっかりだった中学とは違い
女子マネージャーがいると、ひと味違うクラブ活動になる。
これが男ばっかりだったら、たぶんとんでもないこともやっていただろう。
1学期の終盤、夏の全国大会に向け地方予選が始まった。
うちの3年レギュラーは、名前だけ聞いたらすごい。
1番、ショート、本田
2番、セカンド、鈴木
3番、センター、川崎
4番、キャッチャー、日野
どれもこれもブィブィいわしてとても早そうだ!
特に日野先輩はその名の通り、トラックのようにでかい。
そんでもって代打の神様、豊田先輩もいる。
よくもまぁ、偶然とはいえ揃ったもんだ。
この年は結果、地区予選を勝ち抜いて県大会中央大会の1戦目で敗退した。
だいたい200ぐらいの学校があるから、その中でのベスト36はまぁまぁといえよう。
周りを見れば甲子園の常連校ばかり。
その中での無名校が頑張ったと先生は褒めていた。
1年目の高校生活は慣れてなかったこともあって、あっという間に過ぎ去り、
2年目になってぼちぼち周りを伺う余裕も出てきた。
チームメイトでも彼女ができたとか、そんな噂の持ち切り。
ボクはなんとなくはぐらかしていた。
彼女いない歴=年齢とウソをついた
彼女がいるとなったら根掘り葉掘り聞かれて、そのうち先輩から紹介しろなんて言われてる同期もいる。
ややこしいのは、ボクも堪忍や。
しかもその相手は黒木さんとなれば、絶対なにかヤッカミで言ってくるに違いない。
だから、デートのときは本当に絶対バレないように策を練った。
実はそのデートもままにならない。
土日も練習や遠征試合があったりなんかして、休みを取れることはなかった。
いつも練習や試合が終わってからの数時間がデートの時間。
最初のうちは週1で会ってたけど、1年生の終わりには月に2~3回という有様だった。
その分メールは毎日したけど、それだけで携帯の無料通話分がぶっとんでしまうので、電話はしたくても出来ない。
そのことを黒木さんに言うと『私も同じようなもの。 お互い貧乏学生ね』って笑ってた。
高校生活が進むと黒木さんとの親密度合いが増したように思います。
最初はまるでボクがベッドに押し倒して始めたようなキスが、
ボクがしたいと思ったときはお互い立ったままでも唇を重ねることができた。
立ったまま黒木さんを抱きしめると、体が柔らかく暖かい。
その感触がなんともいえず、いつも新鮮な気持ちでいれた。
我が高校生活、順風満帆、なぁ~んちゃって?
一年生同士の仲は良かったと思うし、野郎ばっかりだった中学とは違い
女子マネージャーがいると、ひと味違うクラブ活動になる。
これが男ばっかりだったら、たぶんとんでもないこともやっていただろう。
1学期の終盤、夏の全国大会に向け地方予選が始まった。
うちの3年レギュラーは、名前だけ聞いたらすごい。
1番、ショート、本田
2番、セカンド、鈴木
3番、センター、川崎
4番、キャッチャー、日野
どれもこれもブィブィいわしてとても早そうだ!
特に日野先輩はその名の通り、トラックのようにでかい。
そんでもって代打の神様、豊田先輩もいる。
よくもまぁ、偶然とはいえ揃ったもんだ。
この年は結果、地区予選を勝ち抜いて県大会中央大会の1戦目で敗退した。
だいたい200ぐらいの学校があるから、その中でのベスト36はまぁまぁといえよう。
周りを見れば甲子園の常連校ばかり。
その中での無名校が頑張ったと先生は褒めていた。
1年目の高校生活は慣れてなかったこともあって、あっという間に過ぎ去り、
2年目になってぼちぼち周りを伺う余裕も出てきた。
チームメイトでも彼女ができたとか、そんな噂の持ち切り。
ボクはなんとなくはぐらかしていた。
彼女いない歴=年齢とウソをついた
彼女がいるとなったら根掘り葉掘り聞かれて、そのうち先輩から紹介しろなんて言われてる同期もいる。
ややこしいのは、ボクも堪忍や。
しかもその相手は黒木さんとなれば、絶対なにかヤッカミで言ってくるに違いない。
だから、デートのときは本当に絶対バレないように策を練った。
実はそのデートもままにならない。
土日も練習や遠征試合があったりなんかして、休みを取れることはなかった。
いつも練習や試合が終わってからの数時間がデートの時間。
最初のうちは週1で会ってたけど、1年生の終わりには月に2~3回という有様だった。
その分メールは毎日したけど、それだけで携帯の無料通話分がぶっとんでしまうので、電話はしたくても出来ない。
そのことを黒木さんに言うと『私も同じようなもの。 お互い貧乏学生ね』って笑ってた。
高校生活が進むと黒木さんとの親密度合いが増したように思います。
最初はまるでボクがベッドに押し倒して始めたようなキスが、
ボクがしたいと思ったときはお互い立ったままでも唇を重ねることができた。
立ったまま黒木さんを抱きしめると、体が柔らかく暖かい。
その感触がなんともいえず、いつも新鮮な気持ちでいれた。
我が高校生活、順風満帆、なぁ~んちゃって?