2012-08-04(Sat)
露天風呂 2話
まずはかる~く平泳ぎ。
一人露天風呂の醍醐味です。
お風呂は三日月型になっていました。
真ん中にはちょっと土を盛ってありお山というイメージです。
そこには木々が生えていたので反対側の湯船は見えません。
私は三日月のお腹あたり、ど真ん中に陣取ってお湯を楽しみました。
しばし山を眺めながら長距離運転の疲れを癒していた時です。
その時です、内湯のドアをガラガラと鳴って男性4人が入ってきました。
『えっ? 何で?』と思いましたが即座の判断で湯船の奥へ奥へと逃げました。
逃げる途中、その男性陣に見つからないようにお風呂の波を立たせないように静かに移動します。
男性達は40代くらいでしょうか? 中には若そうな人もいましたが50代かもしれない人もいました。
そんな男性観察より不意に入ってこられたので逃げることしか頭にありません。
私は男の人たちから死角になるようなところに隠れました。
その人たちはかけ湯もせず、いきなり湯船に入ったような音がしたのです。
なんとマナーのない奴ら。
直ぐにその男たちは大きな声でしゃべりだしました。
「ああー、ちゅかれた、ちゅかれた」 (なに? おやじギャク?)
「何回来てもいいね、ここは」
「何てったって料理がいいですから」
「そうそう、毎回喰いきれない程出てくるんで、毎回来てもびっくりですよ」
「そうなんだよな、大将に悪いからなるべく残さんように食うけど、食べきれんし」
「ワシは少しの肴と、ウマい酒があればそれだけでいいんだけどな」
「あはは、坂井さんは酒飲みだから」
「玉木専務も来りゃ良かったに」
「いやね、専務には黙ってて欲しいと言われたけど、実はおかみさんの許可が出なかったらしいですよ」
「なんで?」
「いや、あれですよ、あれ」
「あれって、あの前、佳子ちゃんとのことがバレた件か?」
「どうもそうらしいですよ」
「うはははっ、こりゃどうしようもないわな。 もう10年遊びに出るのは無理だわ」
「あそこも、かみさんには頭が上がらんそうだからな」
「ぅわっ、はっはっはぁ」
勝手な事を喋りだしました。
こっちは女一人です。
向こうは時間を無視していきなり女湯に入って来たのです。
よくよく考えたらムッとしてきました。
なんで私が逃げなくちゃいけないの。
無法者はあっちでしょ。
なんとなくフツフツしたものがこみ上げ、ちょっと懲らしめてやりたいと思ったけど
裸の私ではどうしようもありません。
一人露天風呂の醍醐味です。
お風呂は三日月型になっていました。
真ん中にはちょっと土を盛ってありお山というイメージです。
そこには木々が生えていたので反対側の湯船は見えません。
私は三日月のお腹あたり、ど真ん中に陣取ってお湯を楽しみました。
しばし山を眺めながら長距離運転の疲れを癒していた時です。
その時です、内湯のドアをガラガラと鳴って男性4人が入ってきました。
『えっ? 何で?』と思いましたが即座の判断で湯船の奥へ奥へと逃げました。
逃げる途中、その男性陣に見つからないようにお風呂の波を立たせないように静かに移動します。
男性達は40代くらいでしょうか? 中には若そうな人もいましたが50代かもしれない人もいました。
そんな男性観察より不意に入ってこられたので逃げることしか頭にありません。
私は男の人たちから死角になるようなところに隠れました。
その人たちはかけ湯もせず、いきなり湯船に入ったような音がしたのです。
なんとマナーのない奴ら。
直ぐにその男たちは大きな声でしゃべりだしました。
「ああー、ちゅかれた、ちゅかれた」 (なに? おやじギャク?)
「何回来てもいいね、ここは」
「何てったって料理がいいですから」
「そうそう、毎回喰いきれない程出てくるんで、毎回来てもびっくりですよ」
「そうなんだよな、大将に悪いからなるべく残さんように食うけど、食べきれんし」
「ワシは少しの肴と、ウマい酒があればそれだけでいいんだけどな」
「あはは、坂井さんは酒飲みだから」
「玉木専務も来りゃ良かったに」
「いやね、専務には黙ってて欲しいと言われたけど、実はおかみさんの許可が出なかったらしいですよ」
「なんで?」
「いや、あれですよ、あれ」
「あれって、あの前、佳子ちゃんとのことがバレた件か?」
「どうもそうらしいですよ」
「うはははっ、こりゃどうしようもないわな。 もう10年遊びに出るのは無理だわ」
「あそこも、かみさんには頭が上がらんそうだからな」
「ぅわっ、はっはっはぁ」
勝手な事を喋りだしました。
こっちは女一人です。
向こうは時間を無視していきなり女湯に入って来たのです。
よくよく考えたらムッとしてきました。
なんで私が逃げなくちゃいけないの。
無法者はあっちでしょ。
なんとなくフツフツしたものがこみ上げ、ちょっと懲らしめてやりたいと思ったけど
裸の私ではどうしようもありません。