2012-11-16(Fri)
下田の海 21話
部屋に戻りお風呂の準備をしていると、すぐに30分くらいは経ってしまいました。
お風呂に入るとほんとうに広く、夏場だったので窓が開けてあり虫の声が聞こえます。
今日は海に入ったので、そこでシャワーはしたものの念入りに体を洗いました。
湯船につかると足を十分に伸ばせます。
行きがかりでお世話になったのですが、広いお風呂に温泉気分になっちゃってとても嬉しくなりました。
ゆっくり浸かっていたらのぼせちゃってお風呂からあがると、着替えはネグリジェです。
この場にふさわしくないと思いましたが、
これしか持ってきていないので廊下を歩くときに誰にも会わないように祈るだけです。
幸い誰にも会わず部屋に戻ると、なんと??? ビールがおいてありました。
手紙が付いていて「お風呂上りにどうぞ 母」って書いてありました。
至れり尽くせりです。
ビールは飲まないのですが、
せっかく出してくれたのに飲まないのは失礼だと思い、一杯やると…、
のぼせた体に冷たいビールがこれまたおいしいのです。
もったいなくって、寝る直前に飲もうと思って先に髪を乾かしました。
一通り終わると残りのビールを飲み干し、電気を消して布団に入ったのですが、
どうも寝つきは悪くビールのせいか少し心臓の鼓動も早く目がパッチリです。
しょうがないのでまた電気をつけ、本を取り出し読み始めました。
すると、コンコン、コンコンと音がするのです。
誰かが来たのだと思い、戸を開けると…貴志君と和樹君でした。
「あらまあ、珍客ね。 どうぞ」
ちょっとネグリジェ姿で、ブラもしてないのが気になりましたが、
せっかく来たのにむげに追い返すわけにも行かず、部屋に招き入れました。
二人ともお風呂に入ったのか着替えて短パンTシャツ姿でした。
「おうちの方は?」
「もうみんな自分の部屋に入ったからわからない」
「そう、でっ、どうしたの?」
「いや、なんとなく…、寝れなくって」
「あらまあ、私もそうだったの。 だからこの本、読んでたところだったの」
「そう、お邪魔しても大丈夫ですか?」
「ちょっとくらいならいいわよ。 どうしたの? 何かお話?」
「うん、実は・・・、お願いがあってきました」
「あら、私に?」
「うん、かおりさんにしか頼めないこと」
「なにかしら、私に出来ることかしら」
「それが・・・、その・・・」
「ん? どうしたの?」
「言ってもいいですか?」
「そんなの、話さないとわかんないじゃないの」
「そうですよね。 それはそうなんですが・・・」
「思い切って言います。 かおりさん。 教えてください」
「ん? 何を教えるの? 宿題?」
「ううん、そんなんじゃなくって、その…、あの…」
「あらら、はっきりしない男の人ってイヤよ」
「言います。 かおりさん! かおりさんを教えてください」
「えっ、???」
「いやっ、その・・・あの・・・、かおりさんを教えてください」
目が点! 意味不明・・・
「私を教えるっ・・・て?」
「かおりさん、ぼくたち…、一目ぼれなんです。
かおりさんに一目ぼれしてしまいました。
出来ることなら付き合ってほしいとも思いました。
でもかおりさんは素敵な人です。
だから僕らなんかよりもっといい人がいくらでもいると思います。
でもなんていうか、チャンスをください。
ぼくら、まだ高校でかおりさんほどおとなじゃないです。
まだまだダメだと思うけどそれでも僕たちを男にしてください。 お願いします」
なんのことかわからず唖然としてしまいました。
「その、私を教えるって…?」
「なんていうか・・・ …です」
「???」
「その…、はっきりいえば、かおりさん、女性を教えてください」
「えっ、女性って・・・」
「女性の体を教えて欲しいんです。 しかもかおりさんの」
「・・・」
「かおりさんじゃなきゃ、だめなんです」
「かおりさんだからお願いしたいんです」
「ほんとうです。 ほんとうにほんとう」
「えっ、えっ、ちょ・・・、ちょっと、まって」
突然の申し出にドキドキしてきました。
「えっ、なに? それって・・・ひょっとして・・・」
「わたしの・・・、」 私の胸に手を当てました。
男の子たちは私を見つめ、ただうなずくだけでした。
お風呂に入るとほんとうに広く、夏場だったので窓が開けてあり虫の声が聞こえます。
今日は海に入ったので、そこでシャワーはしたものの念入りに体を洗いました。
湯船につかると足を十分に伸ばせます。
行きがかりでお世話になったのですが、広いお風呂に温泉気分になっちゃってとても嬉しくなりました。
ゆっくり浸かっていたらのぼせちゃってお風呂からあがると、着替えはネグリジェです。
この場にふさわしくないと思いましたが、
これしか持ってきていないので廊下を歩くときに誰にも会わないように祈るだけです。
幸い誰にも会わず部屋に戻ると、なんと??? ビールがおいてありました。
手紙が付いていて「お風呂上りにどうぞ 母」って書いてありました。
至れり尽くせりです。
ビールは飲まないのですが、
せっかく出してくれたのに飲まないのは失礼だと思い、一杯やると…、
のぼせた体に冷たいビールがこれまたおいしいのです。
もったいなくって、寝る直前に飲もうと思って先に髪を乾かしました。
一通り終わると残りのビールを飲み干し、電気を消して布団に入ったのですが、
どうも寝つきは悪くビールのせいか少し心臓の鼓動も早く目がパッチリです。
しょうがないのでまた電気をつけ、本を取り出し読み始めました。
すると、コンコン、コンコンと音がするのです。
誰かが来たのだと思い、戸を開けると…貴志君と和樹君でした。
「あらまあ、珍客ね。 どうぞ」
ちょっとネグリジェ姿で、ブラもしてないのが気になりましたが、
せっかく来たのにむげに追い返すわけにも行かず、部屋に招き入れました。
二人ともお風呂に入ったのか着替えて短パンTシャツ姿でした。
「おうちの方は?」
「もうみんな自分の部屋に入ったからわからない」
「そう、でっ、どうしたの?」
「いや、なんとなく…、寝れなくって」
「あらまあ、私もそうだったの。 だからこの本、読んでたところだったの」
「そう、お邪魔しても大丈夫ですか?」
「ちょっとくらいならいいわよ。 どうしたの? 何かお話?」
「うん、実は・・・、お願いがあってきました」
「あら、私に?」
「うん、かおりさんにしか頼めないこと」
「なにかしら、私に出来ることかしら」
「それが・・・、その・・・」
「ん? どうしたの?」
「言ってもいいですか?」
「そんなの、話さないとわかんないじゃないの」
「そうですよね。 それはそうなんですが・・・」
「思い切って言います。 かおりさん。 教えてください」
「ん? 何を教えるの? 宿題?」
「ううん、そんなんじゃなくって、その…、あの…」
「あらら、はっきりしない男の人ってイヤよ」
「言います。 かおりさん! かおりさんを教えてください」
「えっ、???」
「いやっ、その・・・あの・・・、かおりさんを教えてください」
目が点! 意味不明・・・
「私を教えるっ・・・て?」
「かおりさん、ぼくたち…、一目ぼれなんです。
かおりさんに一目ぼれしてしまいました。
出来ることなら付き合ってほしいとも思いました。
でもかおりさんは素敵な人です。
だから僕らなんかよりもっといい人がいくらでもいると思います。
でもなんていうか、チャンスをください。
ぼくら、まだ高校でかおりさんほどおとなじゃないです。
まだまだダメだと思うけどそれでも僕たちを男にしてください。 お願いします」
なんのことかわからず唖然としてしまいました。
「その、私を教えるって…?」
「なんていうか・・・ …です」
「???」
「その…、はっきりいえば、かおりさん、女性を教えてください」
「えっ、女性って・・・」
「女性の体を教えて欲しいんです。 しかもかおりさんの」
「・・・」
「かおりさんじゃなきゃ、だめなんです」
「かおりさんだからお願いしたいんです」
「ほんとうです。 ほんとうにほんとう」
「えっ、えっ、ちょ・・・、ちょっと、まって」
突然の申し出にドキドキしてきました。
「えっ、なに? それって・・・ひょっとして・・・」
「わたしの・・・、」 私の胸に手を当てました。
男の子たちは私を見つめ、ただうなずくだけでした。